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if、跡部バージョンの2作目です。
If(跡部バージョン2)
「ごめん、忍足…。駄目だってさ」
「残念だね~、忍足。お土産買ってくるから良い子で待ってて♪」
申し訳なさそうな宍戸に、「残念」とは口ばかりでニヤける顔を必死に我慢するジロー。
忍足は、目の前で涼しげな顔で毛づくろいをする猫を、じとーっと見据える。
「何でや、景吾様。何で俺だけ一緒に旅行行ったらあかんの?」
何度聞いても答えは返って来ない。当然だ、猫なのだから。
ブルーグレーの美しい猫は、少しの目線もくれやしない。
けれども、いざ忍足が旅行計画に参加し意見を述べようとすると、忍足の開くページを、挙げ句には忍足が旅行パンフレットを捲ろうとするその手を、力一杯踏みつけるのだ。「邪魔せんといて」と、その毛艶の良い身体をテーブルから下ろそうとすれば、とうとう爪を立てられた。
「なあ、宍戸。自分教育なってないで?テーブルに上ったり、人様に爪を立てるなんてもってのほかや」
「うーん。何でだろうなァ。いつもはそんな事しないのに…。なあ景吾?」
そう言って宍戸が手を差し出せば、景吾は大人しくテーブルからその胸元へ飛び込んだ。
「何より、猫の機嫌によって俺だけ旅行に参加出来ひんって何事や…」
キッと睨みつけるが、当の本人(猫?)は知らんぷり。
もう忍足に用は無いとばかりに宍戸の膝に丸まって、隣からちょっかいを出すジローの人差し指に鼻先を擦り寄せている。
「忍足の邪なオーラは、猫にも分かるんだよきっと!」
イヒヒと、ジローは笑い飛ばす。
宍戸はきょとんとして、そんなジローと忍足を交互に眺めた。
「何の事だろうな?景吾」
そんな鈍感な主人の問い掛けに、景吾は諦めたように眼を細め、もう一度その膝の上で身体を丸める。
「どっちが主人なんだか!」
そういって爆笑するジローの横顔を、忍足は苦々しい表情で睨み続けるだけだ。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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