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跡宍、忍岳各1本ずつ。
scene囚われ(跡宍)
レギュラーミーティングが終わると、皆三々五々に席を立ち部室を出ていく。
そんな中、俺一人立ち上がれずにいる。
「宍戸、帰らへんの?」
足もとのバッグを掴み立ち上がった忍足は、不思議そうに俺を見下ろす。
「…ああ、まだ少し話し合いが」
「へー、跡部とか?ほなな。先帰るわ」
「ああ」
何で一緒に帰ってしまえないんだろう。
話し合いの結果を職員室まで報告に行った跡部を、律儀にも待つ必要なんてないんだ。
あんな、訳わからねェ男を。
握った掌が熱く湿る。
「よう、よく逃げ出さなかったな?」
戻った跡部は、意外そうな口ぶりだ。
「別に、逃げる必要なんてねえし」
「怖いんじゃねえの?本当は」
「…んなことねえよ」
「ふーん?」
跡部は愉しそうに鼻で嗤って、俺の傍らに立つ。
「バカだな、お前。折角選択させてやったのに」
ああ、そうだな。俺もそう思うよ。
「…選んだのはお前だからな。気が狂うくらい、可愛がってやる」
「…跡部」
だって、こんな熱い手で撫でられたら、いっそ狂ってしまいたいって思っちまうんだ。
「宍戸」
「あっ…」
吸われた唇から、ドロドロに溶けだしそうだ。
scene袋小路(忍×岳)
「さっき、日吉が練習誘いに来てたやろ?断ったの自分やないか」
「…」
「滝だって、一緒に帰ろ言ってたやろ?」
「…そうだけど」
「でも、俺と一緒に帰りたかったんやな?」
「…」
だって、いつも一緒だったし。趣味とか分かっててくれるから、すげー話合うし、楽しいし。
「なら、問題ないやろ?」
「問題ありだろ」
抱き寄せる腕は力強くて、言い返す俺の言葉なんてちっとも聞いてくれてない感じだ。
俺は腕を突っ張り、今にもすっぽり包まれそうだった胸から逃げ出す。
「往生際悪いわ、自分」
忍足はムッとしたような声で言うと、すぐさま俺の腕を掴み、強く引き寄せた。
「往生際って!だって、こんな、」
「喧しいわ」
「…っ」
聞いたことのないような冷たい声。これが、本当の忍足なのか?
「悪いけどな、もう逃げ道ないで?」
「えっ?」
「ここと同じや、『袋小路』。ジ・エンド」
クク…と喉で嗤った忍足が、真上から覆いかぶさるみたいに俺の視界を暗くする。
次の瞬間、唇に熱い痛みが走った。
噛みつくみたいな、凶暴なキス。
俺は、伸ばされた救いの手を全て自分で拒絶した。
ああ、本当に袋小路だ。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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