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跡部独白短文。
30cm(跡×神)
隣に腰掛けた神尾が興味ある記事を見つけたのか、浅く腰掛け直して雑誌を食い入るように読む。
ソファの隣のそんな姿。
俺は寛ぐ自分たちの姿を出来るだけ客観的に想像してみて、やっぱりその不思議さとこみ上げてくる喜びに少しだけ頬が緩む。
あんな出逢いだったから、無理やり家へ誘った時、神尾は随分訝しげな顔をした。
最初は部屋の隅で居心地悪そうに立ち尽くしていたコイツが、次に来た時にはソファの向かいに腰掛けるまでになった。その次は同じソファの端と端に腰掛けて、いつからかその距離は近づき。
今ではこうして、隣に腰掛ける。
「神尾。楽しいか?」
「うん」
横を向いてその頭を撫でてやっても、小さく返事をするだけで嫌がりはしない。
俺の手など気にもせず、その指はページを捲っている。
俺と神尾の腰掛けた間の距離は約30cm。ページを捲った肘がぶつからない位の適当な距離。
…もっと近づけばいい。
身じろぎをするだけでお互いぶつかってしまうような、そんな距離に。
何センチまで神尾が近づいたら、その身体を抱きしめてしまってもいいだろうか?
「0センチ…」
それが俺の望む距離。
少しの隙間だっていらない。
早く、近づいて来い。
お互い身動きが取れないくらいに、くっついてしまいたい。
「…跡部?」
俺の呟いた声に、神尾は不思議そうな顔で見上げてくる。
「…センチって何?」
「いや。気にするな」
中途半端にしか聞き取れなかった言葉に神尾は首を傾げるが、それでも何もなかったようにまたページへと目を落とす。
その瞬間に。また少し、身体が近づいた気がする。
後29cm?28cm?
早く、早く。
もっと俺に近づけばいい。
そして俺に肩に、その身を預ければいい。
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