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R-18です。苦手な方はご注意下さい。
同日にアップした「王様のエスコート」の後日談。
「宍戸、悪いな。もう待てねー」
俺の首もとに額を押し当て、跡部の声が苦しそうに揺れる。
肌を撫でる乾ききっていない跡部の髪が、火照った俺の熱を冷ましてくれる。
「ああ、俺こそ悪かった…」
何ヶ月経っても、キスから進まなかった二人の関係。
最初に「ゆっくりと」なんて言った手前、跡部は随分我慢してくれたようだ。
好きという気持ちと、体を預けるという事がなかなか一致しなかった俺を、仲間たちも呆れたように見守ってくれていた。
「同じ男として、分かってあげな」そう言って苦笑した忍足。
同じ男だから相当の覚悟が必要なんだ…なんて、こんな気持ち誰も分かるはずないよな。
でも、今。
こうして荒い呼吸で俺に縋りつく跡部を抱きしめると、何に躊躇していたのかも分からなくなってしまう。
「宍戸…」
名前を呼ぶ声が、いつもより少し掠れて。
「…好きだ」
耳元に囁く唇を感じると、俺の背中が甘く痺れる。
「跡部…」
本当に、何を躊躇っていたのだろう。
こんなにも貪欲に体が求める。
跡部の全てを受け入れたいと。
「なぁ宍戸?」
応えを促す濡れた声。
知ってはいたけど、お前の声って暴力的に色っぽい。
この声で囁かれたらNOなんて言えるわけが無い。
こんなにも欲望を抑えきれない跡部に、俺はムチャクチャ感じてる。
だから…。
「跡部。抱いてくれ」
見つめる瞳。
「宍戸…っ」
「あっ…」
途端、首筋にむしゃぶりつく跡部の唇。
シャツの隙間から弄る手つきには、日頃のスマートさなんて微塵もなくて。
ボタンがはじけてシーツに落ちる。
「…やべぇ」
そんな俺の呟きなんて、跡部の耳には入らない。
…やべぇ。跡部、超かわいい。
首から鎖骨を辿り胸まで下りてきた唇。
「あぁ…」
拡がる甘美な痺れ。
無意識に揺れる腰。
「ふ…ン」
自然と声が漏れる。
過ぎる快感に背筋がざわつく。
反射的に体を捩じった。
すると、胸の上で揺れる跡部の髪がふと動きを止める。
…なに?
伏せた表情ははっきり見えないけれど、揺れたその肩は笑ったように感じた。
「…あ、とべ?」
甘く濃密な空気に、違う雰囲気が混ざるのを感じる。
「ああ…」
小さく零れた跡部の吐息は、甘さの中に凶暴さを滲ませた。
その熱く湿った手のひらが、捩じって浮いた俺の左胸を撫でる。
そして、淡く起ち上がる小さな突起を。
舐め上げる。
「ああっ!」
歯を立てる。
「い…ア!」
…マジ、無理。
イッちまいそう…。
***
「あ…ぁん、跡部…あとべぇ…」
うつ伏せにシーツに崩れるその背中には、幾筋もの汗が流れる。
俺のと、宍戸のと。
感じすぎるその肌は、俺の額から落ちる雫にさえ大きく震えた。
そして同時に、俺を咥える入り口もキツく締まる。
我慢できずに、また大きく腰を揺さぶってしまう。
「も、…ダメぇー」
舌足らずなその鳴き声は、益々俺を煽る。
初めて拓かれるその体は、なかなか俺を受け入れなかった。
当然だ。そんな風に出来た器官じゃねぇんだから。
それなのに、宍戸は苦痛に歪む顔で笑って見せた。
「女じゃねーんだ。そんな優しくしなくて平気なんだよ」
男前だな、宍戸。
俺は、噛み締めて紅く腫れたその唇に口付けた。
涙に濡れる頬に頬擦りした。
顎から伝い落ちる汗を啜り上げた。
「-あぁ、あとべ…」
安心したようにこぼれた呟きさえ、飲み込むように口腔を貪った。
愛しくて、愛しくて。
「宍戸、平気か?」
さっきよりは辛くなさそうだが、伏せた眼では良く分からない。
「動いて平気か?」
宍戸の身が心配で、なかなか最後まで昇り詰めることができない。
言葉は無いが小さく頷く後頭部に、俺はその細腰を抱え直す。
「無理なら言えよ」
…正直、止めてやれる自信はないが。
曇る窓。
軋むベッド。
湿るシーツ。
もう止まれない。
俺は、何度も腰を打ちつける。
吸い付く熱い内壁を、何度も何度も突き上げる。
動くたび繋がりからもれる、クチャ…という潤む音。
「跡部、あとべっ!」
止まない、悲鳴のような声。
「…宍戸」
もしかしたら出血したかもしれない。
でも、やっぱり止まれねぇ。
淫らにうねる壁が、俺を中へ中へと誘い込む。
…すげぇ、気持ちいい。
やっと手に入れた心と、そして体。
夢にまで見た宍戸の体に、俺は溺れきっている。
「アぁ…ん。ふ…ぁ」
空気を裂くようだった宍戸の声が、次第に柔らかく変化する。
鼻にかかる声は、どこか甘えを含んでいて…。
「宍戸…?気持ちいいのか?」
俺の声は聞こえていないかもしれない。
仰がせた顔は恍惚としていて…。
「あとべ、あとべ…」
それでも呼び続ける俺の名前。
「宍戸!」
ドクン…と。
自分のモノが更に大きくなるのを感じた。
抜かないまま宍戸の体を仰向かせる。
最後は、お前の顔を見ていたいから。
「宍戸。愛してる」
大きく腰をグラインドさせる。
「ああっ!」
さっきまでと違う箇所を突き上げたせいか、宍戸の瞳が見開かれた。
「宍戸っ、宍戸!」
がむしゃらに動く。
「あとべっ、ダメ!だめぇ!」
「イイのか?」
揺するたびに上がる嬌声。
「イイっ、イイよぉ…」
「っ!!」
子供のような、鼻に抜ける声。
たまらねぇ!
可愛くて、エロくて。
「もうだめぇっ!イくぅっ!」
そう宍戸が俺に抱きついたのと同時に。
「くっ…!」
俺も、宍戸に包まれて弾けた。
「宍戸…」
優しくその頬を撫でても、目を覚まさない。
体を拭いてやった時でさえ、少しも起きる気配がなかった。
「無理、させちまったな」
初めて受け入れた部分はやはり少し出血し、強く掴み続けた腰には鈍い内出血が残った。
泣き続けて腫れた瞼に、そっと口付ける。
いつも強気な眼差しで、俺に突っかかってくるお前。
軽くあしらう俺に、部員たちは「大人だ」と言うけれど。
でも本当は、いつも俺が甘やかされていて。
「宍戸…。やっとお前を手に入れた」
全てを与えてくれる宍戸。
いつかお前は、こんな俺に愛想を尽かす日がくるのだろうか?
それでも…。
「離してやる気はねぇから。一生」
俺の呟きに、眠る横顔が少し微笑んだ気がした。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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