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好きすぎて、激情を持て余す2人。
奪いつくして (リョ×海)
始めて試合した時から、互いに意識しあっていた。
ライバルとしての意識が、恋に変わっていったのはいつ頃だったか。
自然と一緒にいることが増え、お互いが同じ気持ちでいることに気付いた。
それからはもう、自分でもコントロールできないくらい生活の全てが越前を中心に回っていく。
人目を避けつつも時間さえあれば触れ合っていたい。
指を絡ませ、互いの頬に触れ。
飽きもせずに唇を奪い合う。
昼休み、屋上のドアの影で待ちきれずに抱きついてくる越前がかわいい。
勢いよく俺を押し倒し、コンクリートに頭を打ち付けそうになった俺に焦ったように謝りながらも、その手はシャツの中を忙しなく潜りこんでくる。
ボタンを外す間さえ惜しいのか、中途半端にシャツを捲り上げたまま俺の胸に口付けを落とす越前。
まるで獣のよう。
荒い息を漏らし、口付けは次第に凶暴になっていく。
胸の突起を弄んでいた舌は、犬歯にかわる。
辺り一面に吸い付き、やがては甘噛みし、感情が高ぶるとキツク歯を立てることもある。
越前自身感情のコントロールが出来ないのか、血が滲んだ肌を見て自分の仕出かしたことに気付くという事もしばしば。
「海堂先輩、ごめんね…」
何度も謝り、俺の存在を確かめるように抱きしめる腕。
そして、そんな越前を力任せに抱きしめ返してしまう俺。
「痛いよ、先輩」
クスっと笑って訴える越前に、今度は俺が謝って…。
俺は体中を駆け巡り溢れ出しそうになるこの激情を持て余していた。
自分たちは男同士。
一つになる術を知らなかったのだ。
誰に聞くことも出来ず、ただ抱きしめあっていた。
そんな或る日、思わぬところで解決策を知ることとなった。
桃城が部室に持ち込んだ雑誌。
荒井や菊丸先輩が楽しそうに覗きこみ、ある特集をみつけた。
「わっ!男同士のセックスだって!」
大きな声で叫ぶ菊丸先輩に、部員の注目が集まる。
イタズラな眼差しで部室を見回し、阿鼻叫喚のなか記事を読み上げる声。
先輩としてはちょっとしたお遊びだったのだろうが、俺は思わぬ所で得られた知識に体中が熱く滾っていた。
…越前と一つになれる。
今思えば、そんなこと越前は百も承知だったのだ。
その手の情報に溢れかえるアメリカで生活していたのだから。
では何を躊躇していたのかといえば、どちらが抱く側、抱かれる側になるかということのようだ。
菊丸先輩が部室で記事を読み上げた後、いつも通り俺の家へ寄っていった越前は今までになく無口だった。
きっと色々と思い悩んでいたのだろう。
俺の気持ちは決まっていたのに…。
「俺は先輩を抱きたいんだ!」
今、目の前で苦しそうに、けれど力強く言い切るその姿に体中が歓喜に震える。
越前は自分なりに悩んだんだと呟いた。
「抱かれる側は、凄く痛いんだって…。」
ふと目をそらし俯く越前。
「先輩を傷つけたくない。でも、どうしても先輩を抱きたい。先輩の中に入りたいんだ!」
握り締める拳が震えているのが分かる。
俺の肌に歯を立てたときの様に、感情が溢れ出しそうになるのを堪えているのだろうか。
嬉しい。
求められる快感に、体の芯がキュっと苦しくなる。
腰のあたりが、甘く疼く。
早く、…奪って欲しい。
そう、俺は自分が抱かれることしか想像していなかった。
男のくせに…と悩まなかった自分に悩んでしまうくらい。
俺の体を傷つけてしまうかも、と悩む越前。
お前に付けられる傷なら、俺にとっては悦びだから。
それだけ求められているということ。
そんな幸せなことって、ないだろう?
返ってこない返事に、不安そうに顔を上げる越前。
らしくない表情だ。
「来い、越前」
俺は情けないその表情に苦笑をしつつ手を伸ばす。
そして襖で仕切られた部屋に入ると、布団の上に誘うように座り込む。
さあ、来い。
おれを奪いつくして、お前を感じさせてくれ。
微笑むと、吸い寄せられるように近づいてくる越前。
膝でにじり寄ると、震える手を伸ばし俺の体を押し倒す。
「ああ…」
感極まったような声が越前の口から零れる。
「あぁ、ン…」
越前の弄る手に、俺の声も震える。
「めちゃくちゃに…ずっと、お前に奪われたかった」
うっとりと呟くと、越前の顔が泣きそうに歪んだ。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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