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前々日アップ済み「欲望Cafe」のおまけです。
欲望photograph (跡宍+忍岳)
「よお、写真取り返せたって?」
生徒会室にひょっこりと顔を出した忍足に、跡部はニヤリと笑って声をかける。
「当然や」
廊下の人気がないのを確認すると、忍足はスルリと部屋に入り込み扉をしめる。
そして、跡部の座る生徒会長用の大きな机に歩み寄ると、手にしていた束を放り投げる。
「ネガから焼き増し分までバッチリや」
「ふん。さすがだな?」
広がった写真の束を手にすると、跡部はパラパラと捲って確認していく。
「ま、手前が躍起になってかき集めるのも当然、か」
ぱっと見100枚は越すのではと思われる写真の大半は、岳人のチャイナドレス姿なのだから…。
その中には、一体いつ撮ったのかと首をひねりたくなるようなアングルのものも数多く含まれている。
「…これなんて、床にひっくり返らなけりゃ撮れない気がするけどなぁ?」
呆れたように言って忍足に向かって投げた写真は、岳人のドレス姿を足元から仰ぎ見るような角度で撮られた物だった。
「…あー、これな。まったくあのカメラ小僧どんなテク使ったんだか」
忍足は溜息を吐くと、机に広げられた束から1枚の写真を抜き取る。
「これなんかも、ありえへん角度やけどな?」
そう言って飛ばして寄こした写真に、跡部はグッと息を詰めた。
「…あんのオタク野郎っ!」
そこには、脚を組んで座る宍戸のスリットから覗いた白い太股がアップで写っていた。またその角度が絶妙で、下着が見えそうで見えない、非常に男心を誘うアングルだ。
「あいつ、ある意味プロやなぁ」
忍足は呆れ半分、関心半分に呟く。
「ちゃんと脅しかけといただろうな?」
不愉快そうに手元の写真を確認しながら言う跡部に、忍足は苦笑を浮かべる。
「脅すまでも無いわ。跡部に逆らって学園に残れたヤツはおらへんからなぁ」
「…また何かしでかすようなら、学園だけじゃなく日本に居られなくさせてやる。そう言っておけ」
「…おー怖っ!」
おどけて両手を挙げる忍足。跡部はそれに笑いもせず、つまらなそうな顔で写真の仕分けを続ける。
「ほら、こっちが岳人だ。お前持ってけ。ネガは俺が預かる」
そう言って跡部がネガを紙袋に仕舞えば、忍足は不満そうな声を上げる。
「えー!?ずっこいわぁ。俺もネガ欲しいわ」
思わず出た本音に、跡部は呆れたように笑った。
「やっぱりな。何に使う気だ?」
「…えー?そんなん跡部だって一緒やろ?」
忍足が糸のように細めた瞳でいやらしく微笑めば、跡部も目を伏せてクク…と声を漏らす。
「…これをネタに宍戸に何をさせようかと考えると、仕事も手につかなくてな」
「ほーら、一緒やん。俺はとりあえずこれを引き伸ばしたいんやけど?」
そういってピッと取り出した1枚は、あのCafeに二人が駆けつける直前に撮られていた、岳人が四つん這いに見上げる写真だった。
「いやぁ、これは使えるで。寝室に飾ろ思うてな」
「何に使うんだか…」
そう言いながらも、袋からネガだけを抜き取ると忍足の前に滑らせた。
「終わったらすぐ返せよ。手前の家に置いといたら、いつ岳人に見つかって捨てられるか分かんねーからな」
跡部の言葉に忍足はなるほどと手を叩く。
「それもそうやな。隠し物なら跡部の家の方が向いとるわ」
最悪金庫に入れてしまうという手もある。
「そういう訳だ。切り札は大事に扱わなきゃなあ?」
まるで悪代官の会話だ。
誰もいない部屋で二人が忍び笑いを漏らせば、写真が仕舞われたのに合わせるようにして宍戸と岳人が部屋へ飛び込んできた。
「おーい!跡部帰ろうぜ」
文化祭のことなどすっかり忘れ去っている宍戸が、椅子に座る跡部の背中に勢い良く覆いかぶさる。
「ああ、そうだな」
跡部は頭の中で宍戸のあられもない姿を想像し、何をさせてやろうかとほくそ笑みながらも、それを上手に隠して表情だけは穏やかに微笑む。
「ゆーし!俺腹へったぁ~」
岳人も机の前に立つ忍足に飛びつくと、その両手両脚でギュっと抱きつく。
「がっくん、何が食いたい?」
忍足もニヤけそうになる頬に力を入れて、穏やかなお兄さん的微笑みを演出する。
「お好み焼き!」
岳人が叫べば、宍戸も「俺も!」と跡部の身体を揺すって催促する。
「分かった、分かった」
苦笑しながらも、跡部の瞳の奥には隠しきれずに灯る怪しい光。
じゃれ付く二人をあやしながら、跡部と忍足は暗い笑みを交し合う。
今夜あたり、二人の策略に嵌った哀れな子羊の、淫らな姿が見られるかもしれない…。
「欲望Cafe」で触れられなかった写真についての小話です。跡部と忍足にはいつも悪巧みをしていて欲しいなと(笑)。そういえば週3本SSをアップするって宣言していたのに4本になってしまった。減るよりはいいか…。
「よお、写真取り返せたって?」
生徒会室にひょっこりと顔を出した忍足に、跡部はニヤリと笑って声をかける。
「当然や」
廊下の人気がないのを確認すると、忍足はスルリと部屋に入り込み扉をしめる。
そして、跡部の座る生徒会長用の大きな机に歩み寄ると、手にしていた束を放り投げる。
「ネガから焼き増し分までバッチリや」
「ふん。さすがだな?」
広がった写真の束を手にすると、跡部はパラパラと捲って確認していく。
「ま、手前が躍起になってかき集めるのも当然、か」
ぱっと見100枚は越すのではと思われる写真の大半は、岳人のチャイナドレス姿なのだから…。
その中には、一体いつ撮ったのかと首をひねりたくなるようなアングルのものも数多く含まれている。
「…これなんて、床にひっくり返らなけりゃ撮れない気がするけどなぁ?」
呆れたように言って忍足に向かって投げた写真は、岳人のドレス姿を足元から仰ぎ見るような角度で撮られた物だった。
「…あー、これな。まったくあのカメラ小僧どんなテク使ったんだか」
忍足は溜息を吐くと、机に広げられた束から1枚の写真を抜き取る。
「これなんかも、ありえへん角度やけどな?」
そう言って飛ばして寄こした写真に、跡部はグッと息を詰めた。
「…あんのオタク野郎っ!」
そこには、脚を組んで座る宍戸のスリットから覗いた白い太股がアップで写っていた。またその角度が絶妙で、下着が見えそうで見えない、非常に男心を誘うアングルだ。
「あいつ、ある意味プロやなぁ」
忍足は呆れ半分、関心半分に呟く。
「ちゃんと脅しかけといただろうな?」
不愉快そうに手元の写真を確認しながら言う跡部に、忍足は苦笑を浮かべる。
「脅すまでも無いわ。跡部に逆らって学園に残れたヤツはおらへんからなぁ」
「…また何かしでかすようなら、学園だけじゃなく日本に居られなくさせてやる。そう言っておけ」
「…おー怖っ!」
おどけて両手を挙げる忍足。跡部はそれに笑いもせず、つまらなそうな顔で写真の仕分けを続ける。
「ほら、こっちが岳人だ。お前持ってけ。ネガは俺が預かる」
そう言って跡部がネガを紙袋に仕舞えば、忍足は不満そうな声を上げる。
「えー!?ずっこいわぁ。俺もネガ欲しいわ」
思わず出た本音に、跡部は呆れたように笑った。
「やっぱりな。何に使う気だ?」
「…えー?そんなん跡部だって一緒やろ?」
忍足が糸のように細めた瞳でいやらしく微笑めば、跡部も目を伏せてクク…と声を漏らす。
「…これをネタに宍戸に何をさせようかと考えると、仕事も手につかなくてな」
「ほーら、一緒やん。俺はとりあえずこれを引き伸ばしたいんやけど?」
そういってピッと取り出した1枚は、あのCafeに二人が駆けつける直前に撮られていた、岳人が四つん這いに見上げる写真だった。
「いやぁ、これは使えるで。寝室に飾ろ思うてな」
「何に使うんだか…」
そう言いながらも、袋からネガだけを抜き取ると忍足の前に滑らせた。
「終わったらすぐ返せよ。手前の家に置いといたら、いつ岳人に見つかって捨てられるか分かんねーからな」
跡部の言葉に忍足はなるほどと手を叩く。
「それもそうやな。隠し物なら跡部の家の方が向いとるわ」
最悪金庫に入れてしまうという手もある。
「そういう訳だ。切り札は大事に扱わなきゃなあ?」
まるで悪代官の会話だ。
誰もいない部屋で二人が忍び笑いを漏らせば、写真が仕舞われたのに合わせるようにして宍戸と岳人が部屋へ飛び込んできた。
「おーい!跡部帰ろうぜ」
文化祭のことなどすっかり忘れ去っている宍戸が、椅子に座る跡部の背中に勢い良く覆いかぶさる。
「ああ、そうだな」
跡部は頭の中で宍戸のあられもない姿を想像し、何をさせてやろうかとほくそ笑みながらも、それを上手に隠して表情だけは穏やかに微笑む。
「ゆーし!俺腹へったぁ~」
岳人も机の前に立つ忍足に飛びつくと、その両手両脚でギュっと抱きつく。
「がっくん、何が食いたい?」
忍足もニヤけそうになる頬に力を入れて、穏やかなお兄さん的微笑みを演出する。
「お好み焼き!」
岳人が叫べば、宍戸も「俺も!」と跡部の身体を揺すって催促する。
「分かった、分かった」
苦笑しながらも、跡部の瞳の奥には隠しきれずに灯る怪しい光。
じゃれ付く二人をあやしながら、跡部と忍足は暗い笑みを交し合う。
今夜あたり、二人の策略に嵌った哀れな子羊の、淫らな姿が見られるかもしれない…。
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ようこそお越し下さいました!「ハコニワ‘07」はテニスの王子様、跡宍メインのテキストサイトです。妄想力に任せて好き勝手書き散らしている自己満足サイトですので、下記の点にご注意くださいませ。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
これらに関する苦情の拍手コメントはスルーさせて頂きますのでご了承ください。
■連絡事項などがありましたら拍手ボタンからお願い致します。
■当サイト文書の無断転載はご遠慮ください。
■当サイトはリンク・アンリンクフリーです。管理人PC音痴の為バナーのご用意はございませんので、貴方様に全てを委ねます(面目ない…)。
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戸坂名きゆ実
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自己紹介:
私、戸坂名は大のパソコン音痴でございます。こ洒落た事が出来ない代わりに、ひたすら作品数を増やそうと精進する日々です。宜しくお付き合いください。