[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
前々日アップ済み「幼い賭け」の忍岳sideです。
R-18ですので苦手な方はご注意を。
賭けの代償 (忍×岳)
連れ込まれたシャワールーム。
「がっくん、立てる?ほら」
無理だよ。怖いよ。
「…ゆーし、いやだよ。ゆーし」
俺が何言ったって、少しも聞いてくれない。
侑士が俺を立たせようとするけど、流れるお湯と怖さのせいで足が滑ってしまう。
ピチャっ!と音をたてて倒れ込んだら、侑士も俺の横へかがみ込んで俺の身体を触り続ける。
「…がっくん」
大好きで、名前を呼ばれるとすごく安心した侑士の声は、今まで聞いてきたのとは全く違う響きで聞こえる。
何でこんな事になってしまったんだろう。
なんてこと無いいつもの賭けのつもりだったのに。
試合に勝った方は負けた方をパシリに使ってジュースを買いに行かせたり、翌日の昼飯を奢らせたり、いつもはそんな賭けばっかりだったじゃないか。
こんな風に身体をどうこう…なんて。俺たち友達じゃないか、男同士じゃないか!
シャワールームのドアが開いて、跡部と宍戸が入ってきたことが分かる。
さっき脱衣所で血の気の引いた宍戸を見たら、逃げ出すことなんてとても無理なんだって実感した。
いつも喧嘩ばかりしてるあいつらだけど、本当は誰より跡部を信頼していた宍戸だから、そのショックは相当のもんだろう。
もし突破口を拓けるとしたら俺より上背のある宍戸だと思ってたけど、シャワールームのドアが閉まった音に、唯一の希望も潰えたのを感じた。
「がっくん、どうや?」
飽きずに触れ続ける侑士。
一生懸命気を逸らしていても、熱くなる肌は止められない。
「いやだよ、やめろ…」
「嫌やないやろ?気持ちええ、やろ?」
そう言って優しく口付ける侑士。俺はそれを払う力さえ出ない。
友達にこんなことをして何がイイっていうんだ?侑士はモテるし、こんな事しなくたって寄ってくる女はたくさんいるのに。
「ああ、ここ立っとるよ…」
触ってもいなかったのに尖りだす乳首。侑士は優しく摘まむと次第に捏ねるようにして弄ぶ。
「いやぁー…」
こんなの知らない。男の自分がこんな事されて気持ちイイなんて認めたくない!
「かわええ声…」
微笑んだ侑士はそのまま俺の胸に顔を伏せると、その尖りに舌を這わす。
「やめろよっ」
やだよ!何やってんだよ侑士!俺たち友達だろう!?
「美味しいよ、がっくん…」
「!!」
怖い…!
侑士が壊れていく。俺たちの関係も壊れてく…。
最初は優しく舐めていただけの舌を尖らせて、刺激はだんだん強くなっていく。
「っく、ン…!」
もう声が抑えられなくなってきた。
俺の声に気をよくしたように、侑士は俺のモノに手を伸ばす。
「さわんな、よ!」
そんなところ!自分で慰めることだってほとんどないから、触れられるだけで勃ってしまう。
「感じてるやないか…」
「ちがうっ!」
こんなはずじゃないのに。こんなに嫌なのに、どうして…!
侑士はじっくりと、胸と下腹の両方に愛撫を加えていく。
自分の先走りの雫で侑士の右手がくちゃくちゃと音を立ててるのが聞こえる。
舌で胸を悪戯するその表情は髪に隠れて分からないけど、その肩が蠢く様が起こっている現実を突きつける。
視覚と触覚と聴覚と。
あらゆるところから侑士に犯される。
「く、ゥ…」
昂ぶる熱が侑士の右手に集中していく。
「ほら、イッてええよ…」
嫌なのに嫌なのに。こんなの嫌なのにっ!
「あ、ハぁっ…ん!!」
俺は全身を震わせて、イってしまった。
腹に飛んだ俺の飛沫を少し惜しいような顔してシャワーで流すと、忍足は立ち上がり棚によけていたあの小瓶を手にする。
「ゆ、し…」
荒い息でその背中を呼ぶ。
なあ、まさか本当に使うのか?そんな薬。そんな得体のしれない物で俺を犯すのか?
「嘘だろ…?」
「怖ないで、がっくん。これ使うた方が痛ないからな…」
恍惚とした表情で振り向く侑士。
「あぁ…侑士」
もうコイツは壊れてる。
「暴れたらあかんよ…」
侑士はまるで言葉とかけ離れた穏やかな表情で、俺の身体を裏返すと尻を掻き分ける。
「侑士!」
俺は最後の抵抗とばかりに脚を振り上げようとするが、難なく抑え込まれてしまう。
「暴れたらダメや言うたろ?」
クスクスと哂うと、今度こそたっぷりと薬に濡れた指を入り口に宛がう。
「くっ!!」
もう逃げられない。
薬の滑りで難なく指が入り込むと、直ぐに悪夢に襲われる。
「いやあっ!!」
想像していた痛みなんて少しも無い。代わりに俺を襲ったのは強烈な疼き。
「なに!?ゆーし!ゆーし!?」
感じたことの無い感覚に怖くなって振り返ると、侑士が慌てて抱きしめてくれる。
「…ほんま、即効やな」
きっと侑士の想像以上だったんだろう。少し焦ったような表情が、ますます不安を煽る。
「やだっ侑士!助けて!」
「岳人!」
暴れて頭からタイルに落ちそうになる俺を慌てて抱きとめる侑士。
でも、自分でも抑えられない。
尻だけじゃない。全身が正体不明の疼きに襲われる。足の裏も指の先も。
「助けてよ!ゆーし」
足を蹴るように振っても疼きは消えない。指先を噛んでもちっとも治らない!身体の中も!
「すぐ楽にしたるから。背中に手、回しとき」
そう言うと、一度激しく俺に口付けてから腰を抱え込む。
次の瞬間。
「あああぁー!!」
侑士の熱く滾ったものが俺を貫いた。
「岳人岳人…」
何度も打ち付けられる腰。
出し入れされる度に、くっちゃくっちゃと鳴る音も俺にはどこか遠いところのもののように聞こえる。
もうただ今は、体中をかき回して欲しい。
「ゆーし、もっと、もっと」
うわ言のような声が洩れる。
「岳人っ!」
汗で滑る身体を何度も抱えなおし、侑士は俺を穿ち続ける。
「ああっ、もっと強く…」
何度貫かれても、収まらない疼き。
「岳人。俺の顔見て?」
「ゆーし…?」
侑士の声は聞こえるけど、はっきりと表情が分からない。こんな近くにいてこんなに深く繋がってるのに、視界はだんだんぼやけていく。
「岳人?ちゃんと見い!誰がお前を抱いてるか分かるか?岳人!?」
「あ…?」
分かるよ、ゆーしだろ?ゆーし…。
分かってるのに、開いた口からはだらしなく唾液がつたっただけだった。
頭がボーっとしてくる。目の前の姿がとうとうおぼろげになってきた。
でもこの疼きは止まらない。
もう何でもいいから助けて。
もう誰だっていいよ…。
「岳人!ちゃんと俺を見ろ!」
なにそんな大声出してるんだよ、ゆーし…。
「もっと、つよく…」
なけなしの力で脚を腰に絡めると、俺の視界はブラックアウトした。
目を開くと、侑士が俺を見つめてる。
「…あれ?」
もうシャワールームじゃない。部室のソファーだ。
ゆっくり首を動かすと、宍戸の荷物が見える。
あいつらはまだ中にいるようだ。
今なら助けられるかも!表情を読まれないように起き上がろうとしたが、力が入らず崩れ落ちてしまう。
「…あ、れ?」
さっきの疼きはどこかへ消えている。尻が特に痛む訳でもない。ただ恐ろしい倦怠感。
麻酔が切れる直前のような、自分の身体が自分のものでない感覚。
「まだ、そんなに動いたらあかん。そのうち治るし…」
「侑士…!」
本当ならここで怒って殴ってやりたい気分だけど、あまりのダルさに腕もあげられない。
「がっくん、堪忍な…」
「…手前ェ、ここまでやっといて今さら何言ってやがる…」
呆れて怒鳴る気にもなれない。
ホント馬鹿じゃねーの。謝る位ならこんな事するなっての。
「それでも謝らせて?ほんま、ごめん」
「…もういいって。そんな事言われても事実が変わる訳でもねーし」
「がっくん!」
「何だよ!?仕方ねーじゃん。全部お前がやったことだろ。俺に許せとか言うんじゃねーだろーな!?」
「がっくん…」
ふざけるな。どこにこんな仕打ちを許せるヤツがいるんだ。俺は男だぜ?いくら欲求不満だからって他に方法はあるだろう?なにも友達を犯さなくたって…!
「岳人、お前が好きなんやっ!」
「!?」
侑士が苦しそうな表情で、俺の両手を包み込みながら言う。真剣な眼差しで真っ直ぐ見つめられる。
「…な、に言ってるんだお前」
そんなこと言われたって…。
「岳人がずっと好きやった。でもどうしてええか分からなくて。一人で悩んでるうちに、せめて身体だけでも一度でもええからって…!」
なんて馬鹿げた理由だ。
じゃあ宍戸は?あいつもそんなくだらない理由であんな目に!?
「…宍戸は大丈夫や」
忍足が呟く。
「何が!?どうして言い切れる?」
あんなに青ざめていた宍戸。どうしてあいつが傷つかないなんて無責任なことを言える!?
「…さっき抱き合うてた。薬なんて使わず辛そうやったけど、宍戸は跡部を受け入れとったよ」
「…まさか!?」
あんなに跡部に怯えていたのに。そんなことが…?
「俺羨ましかった。あんな強引に連れ込んだのに、あいつらはちゃんと分かり合うてるように見えた。俺は、岳人に何にも伝えんとただ辛い思いをさせてもうた…」
「侑士…」
俺は何て言っていいか分からない。
だって、俺も侑士は好きだけどそれは友達としての好きであって、ましてやさっきの恐怖を忘れられる日がくるなんてとても思えない。
受け入れることなんて、とっても出来ないよ。
返事に困って視線を逸らせたら、侑士は悲しそうに微笑んだ。
「今すぐ許してなんて言わへんから、せめて今まで通り友達として傍におってもええ?」
「侑士…」
縋るような目に俺は拒絶することなんてできなかった。
「もう、こんな事すんなよ…」
「もちろんや!」
俺の言葉に侑士は泣き出しそうに瞳を細めて笑った。
それから1週間。侑士は今まで通り傍にいる。
ただ、あんな事したのに何の代償もなく許してやるほど俺は優しくないから、隣に来ようとすると邪険に追い払う。
…これくらいさせてくれよ。
あれから何度かあの日を夢に見て魘される。
俺の知らない侑士の姿に怯えては、脂汗をかいて飛び起きた。
あんなことがあってから初めて、俺は侑士の甘い視線に気づいたけれど。
悪夢に怯える俺の心を慰めてくれるのは、結局は侑士の笑顔だって気づいたけれども。
何だか納得いかないじゃないか。
あんなことされて怖い思いをしたことによって、侑士が好きだって…気づかされるなんて。
俺は傍で苦笑する宍戸に目を向ける。
…こいつの感覚の方がおかしいと思うわけよ。
あんな目にあったのに、二日後には跡部に優しく抱き支えられながら登校したコイツ。
普通すんなりとは受け入れられないだろ?いくら好きだったとしてもレイプされたんだぜ?
微笑み合いながら手を握る二人の姿に、なんだかこっちが馬鹿馬鹿しくなる。
あの日にこだわっている俺が損してる気分だ。
俺の指示通り、少し離れたところから見つめる侑士の姿。
目が合えば、それはそれは嬉しそうに微笑む。
…これじゃあ、俺が好きなものを取り上げて苛めてるみたいじゃねーか。
「あーあ…」
もう嫌になる。
きっと俺、来週には侑士を許してしまう気がする。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
これらに関する苦情の拍手コメントはスルーさせて頂きますのでご了承ください。
■連絡事項などがありましたら拍手ボタンからお願い致します。
■当サイト文書の無断転載はご遠慮ください。
■当サイトはリンク・アンリンクフリーです。管理人PC音痴の為バナーのご用意はございませんので、貴方様に全てを委ねます(面目ない…)。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
・その頬は桜色に染まる(跡宍)400円
・社会科準備室(跡宍)500円
※詳しい内容は「カテゴリー」の「発行物」からご確認ください。
◆通販フォームはこちら◆