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1/16アップ済み「踊る」の続きです。
R-15ですので苦手な方はご注意を。
踊る ~その後の二人~ (千×神)
「優しく抱いてね」なんて。
一度でもいいから千石さんの驚いた顔が見たいって理由だけのために言うには、やりすぎだったかな?
一瞬息を呑んで驚愕の表情を見せた千石さんだけど、直ぐに我にかえって今はこんなにもイヤラシイ瞳で微笑んでる。
「もちろんだよ神尾くん。優しく大事にするからね?」
今にも舌なめずりでもしそうな、唇の端をニィっと上げた笑いは、俺の覚悟を挫けさせるのには十分だ。
「…や、やっぱ無理!」
「却下。自分で言ったんだろ?」
…そうですよねー。
でも、その顔怖いよ!
頭のてっぺんから食われそうな勢いだよー!
***
さっきの勢いはどこへやら。
魅力的な誘い文句を言った口は、今や堅く結ばれて軽いキスすら受け入れてくれない感じだ。
俺を驚かせたいためだけに、あんな台詞を言ってしまう浅はかさが堪らなく可愛らしい。
ホント負けず嫌いなんだよな。
でも今回ばかりはそれが裏目に出たね。
あれだけハッキリと自分の口で言ったんだ。
今更無かった事には出来ないよ?
さあ、お望み通り優しく抱いてあげよう。
「そんなに硬くならないで?リラックス、リラックス」
胸の前で強く握られた両の拳に優しく口付ける。
まるで神に祈るようなそんなポーズ。
取って食いやしないって。
「リラックスとか…無理だし」
ガチガチの表情でつぶやく声は、やっぱりどこか硬くって。
仕方ないな~。
もう同意を得るのは諦めよう。
体にね、先に素直になってもらおうか。
***
「神尾くんはそのままでいればいいからね」
ベッドに横になってる俺を潰さないように、ゆっくり覆いかぶさった千石さんは、俺の耳元で小さく言った。
「嫌なことはしないよ。気持ちイイことしかしないからね…」
吐息に近い囁きが、そっと俺の耳たぶをかすめる。
くすぐったくて、反射的に肩がピクンと震えた。
俺、美容院で耳元のカットされるだけでも凄くくすぐったくて大変なんだ。
こんな風にされると、かなりツライ!
「千石さん、くすぐったい…!」
「そうなんだ。じゃあもっとしてあげる♪」
「!!」
酷っ!そうやってわざと苛めるんだから~。
「こーゆーのはどう?」
そう言って、今度は俺の耳を舌先でなぞり始めた。
温かく濡れた感触がゆっくりと耳たぶの下側から、上へとあがっていく。
どうしよう、背中の方までゾクゾクしてきた。
「こんなの気持ちくないよ!」
千石さんの胸を押し返そうとしても、意外と逞しい胸板はちっとも動かない。
「…くすぐったいのは気持ちイイの始まりだよ。悪いようにはしないから…」
どっかの悪徳商法みたいな台詞で、俺の反撃を相手にもしない。
それどころか囁かれたせいで、さっき以上に体が震える。
うごめく舌先。
耳を撫でる吐息。
「!!」
じれったいくらいゆっくり動いていた舌先が、不意に耳の中に入り込む。
ガサガサっていう音と一緒に、濡れた音が頭いっぱいに響く。
「…ひっ」
生々しい音。
途端、自分でもよく分からないけど腰のあたりがゾクってして、ビクンと跳ね上がった。
「…ほら感じてる…」
「イヤっ…」
そんな近くで話さないで!
ダイレクトに飛び込んできた声。
その声に、俺は初めて気持ちイイって思った。
跳ね上がって浮いた腰に急に千石さんの手が添えられると、勢いよく体を裏返される。
「!?」
「今度はこっちだよ」
「え…?」
本当はもう少し続けて欲しかったのに…、なんて。
そんなこと恥ずかしくて言えないでいたら、千石さんは俺の気持ちに気づいてたかのようにクスクスと笑う。
「あのままでも神尾くんイっちゃえそうだったけど、もっとイイとこ教えてあげる」
「!!」
なんか一人で振り回されてるのがバカらしくなるくらい、千石さんは俺の気持ちに気づいてる。
こうなったら全部委ねちゃおう…かな?
「綺麗な背中だね…。肌理が細かいんだ」
上半身だけ服を脱がされた背中を、千石さんの手のひらがゆっくりと回っている。
男のHに上半身ってあんまり関係ない気がするんだけど、何故か上半身だけ。
ジーンズのベルトには指一本触れられなかった。
「そんな不思議そうな顔しなくたって大丈夫。神尾くんはね、きっとこれで感じるよ」
「……」
俺の横顔だけで、考えてることがわかるのかな…?
俺はちっとも千石さんの考えが読めないのに。
これから何をされるんだろう?
最初は不安でいっぱいだったのに、今では半分くらい期待で占められている。
「変な道具を使うわけじゃないよ。そんなことしなくても神尾くんは触れただけで気持ちよくなっちゃうから」
自分の背中で何がされるのか分からなかった俺に、千石さんは可笑しそうに囁く。
「最近気づいたんだ。出会ったときから神尾くん少しでも肩や背中に触れると過剰に反応してたから、警戒してるのかなって思ってたんだけど。そうじゃないんだね」
…そんなに反応してたかな?自分では良く分からない。
「神尾くんはすっごく敏感なんだ。特に背中がね」
「自分じゃ分かんないよ…」
「今に分かるよ…」
そう言うと、千石さんの指が背骨に沿ってゆっくり上から下へと滑っていく。
たった一本の指が、まるで産毛だけを撫でるかのような微かなタッチで。
「…ンっ!?」
すると意識していないのに肩が竦むように跳ねる。
「ほらね」
何だよ、これ!?
ジーンズのウエストまで下りた指先は、またゆっくりと上へ戻ってくる。
「あっ…」
合わせるように、俺の背中やわき腹にまた痺れが走る。
飲み込めない声に、激しい心拍。
本当だ。
俺、気持ちイイ…。
ジーンズのボタンを外してしまいたいくらい、俺は反応している。
「納得したかい?それじゃ、続けるよ」
千石さんは右手で俺のわき腹を撫でながら、同時に舌先で俺の背中をくすぐっていく。
両方とも触れるか触れないかの優しさで、それが凄く歯がゆい。
「…ぁんっ」
ただ触れられているだけなのに、波打つ背中が止められない。
「…千石さ、ン」
不意に肩甲骨に立てられる歯に、腰に甘い痺れが走る。
「ああ、やっぱり敏感だ」
千石さんの口から洩れた感心したような溜息にでさえ、俺の体は反応して跳ね上がる。
「うーん凄いな」
千石さんの探究心に火がついたのか、全ての指先そして唇をつかって隙間無く撫でられる。
「もっ、イヤ…だ」
最初は気持ちよく感じていた痺れも、度を過ぎると辛くなってくる。
でも頭と体は別物のようで、もう辛いのに肌は全ての動きに反応してしまう。
心臓が激しく鼓動を刻む。
その時、急に千石さんが嬉しそうな声を上げた。
「見つけた!」
左の胸から背中へ向かう途中。
腕を上げたときにしか触れられないような、そんな場所。
そんなところを、千石さんは急に吸い上げた。
「あっ!イヤぁっ!!」
それと同時に、全く触れられることのなかった俺の下腹部が、熱く弾けた。
***
「ひどいよ千石さん…」
そう言ってベッドにもぐり込んだ神尾くんは、なかなか顔を出してくれない。
「イヤなことしないって言ったのに…」
肝心な部分には触れられていないのにイってしまったことが、とてもショックだったようだ。
「ごめんね神尾くん。あんまり可愛くて、つい…」
甘く洩れる声をずっと聞いていたくて、調子にのってしまった。
まさか、あれだけでイってしまうとは俺でも予想できなかったんだよね…。
イってしまった直後呆然としていた神尾くんのジーンズを下ろし、後処理をしてあげてしまったのが、また怒りを増長させたようでもある。
「ちょっとビックリさせちゃったかもしれないけど、気持ちよかったでしょ?」
「うるさい!」
「!?」
すっと出来た布団の隙間から、枕が飛んでくる。
「バカバカバカー!」
また余計なことを言っちゃったみたい…。
今年も残ることあと数時間。
さっきの色っぽい神尾くんに反応した下半身はそのままに、俺はとりあえず謝り続ける。
何とかして、今年中には機嫌を直してくれますように…!
「踊る」があんまりな所で終わってしまい、千石さんが可哀想なので続きを書いてみましたが、またもや中途半端。うちの千石さんヘタレ過ぎです…。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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