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R-18です。苦手な方はご注意下さい。
4/1アップ済み「猫宍奇想曲①」から順にお読み下さい。
猫宍奇想曲⑨ (跡×宍)
~猫宍シリーズ9~
部屋へ戻って小さな身体をベッドに放り投げれば、宍戸は慌てたように体勢を立て直して両腕を突っ張る。
「ま、待てって!」
「いや、待たねえ」
「せめて、シャワーっ!」
「いらねえ」
全く往生際の悪いヤツだ。
この姿になってから少し甘やかし過ぎたからな。ここいらでガツンといっとくか。
さっきの向日との事もあるし、他のメンバーにもやたら簡単に手を繋がせるし。
俺を見つめる宍戸の耳は怯えるように伏せて小さく震える。艶やかな尻尾の黒毛は逆立ち、普段の2倍くらいの太さになっている。
いつもなら優しく抱いて甘やかして、落ち着くまでその背を撫でてやるんだが、宍戸からあんな可愛い誘いを受けたんじゃ、もう我慢は出来ねえ。
制服を剥ぎ取った宍戸を無理やり腕の中に閉じ込めて、その震える耳に息を吹きかける。くすぐったそうに肩を跳ねさせるけど、決して嫌がっている素振りではない。
宍戸の身体を案じて抱かずにいたけれど、どうも俺の取り越し苦労だったみたいだ。
口で何て言ったって、どれだけ身体を突っ張ったって、その瞳はどこか安心した表情を覗かせる。
…俺が思う以上に、宍戸は俺が抱いてやらなかったことを気にしてたのかもしれない。
「悪かったな。お前の不安に気づいてやれなくて」
俺の言葉に宍戸の眉は八の字に垂れ、瞳には涙が潤む。
「…あとべ」
小さな声は甘えるように俺の名を呼んだ。
…ガツンと行くつもりだったんだけどなぁ。
俺はあっさりと方向転換する。
やはり、ベタベタに甘やかしてやろう。
前髪をかき上げた形良い額に、紅く火照った柔らかな頬に、俺は小さなキスをいくつも降らせる。
鼻先を唇で摘まむように口付ければ、宍戸はクスクスと笑った。
「こっちはどうだ」
横たえた宍戸の上を滑るように身体をずらして、今度は胸の尖りを口に含む。
前よりも狭く柔らかくなった胸を、押しつぶしてしまわぬように気をつけながら…。
「んっ…」
宍戸は快感の声を上げて、掴んだ俺の肩に爪を立てる。
「…っ」
肩に走った鋭い痛みすら可愛いと思える。伸びるのが早い爪をまた切ってやろうと、楽しみが一つ増えた。
くちゅくちゅ…としつこく胸を弄っていたら、次第に焦れ始めた宍戸は俺の髪に指を絡めて軽く引っ張った。
これは以前から変わらぬ「早くして」の合図だ。
俺は宍戸の頬を撫でてやってから、期待にうち震える中心まで身体をずらす。
優しく手を添えてじっくりと見つめれば、頭上で宍戸のグズる声がする。
「…や、ン。あとべ…」
恥ずかしいから…と、髪を引っ張る指が訴える。
どんな小さな仕草さえも、あまりに久しぶりすぎて全て確認したくなる。
「舐めるぞ?」
わざと声にして確認する。
「…言うなっ」
予想通り、宍戸は身を捩って子供のように「いやいや」をした。
そんな涙声に俺は喉の奥で笑うと、今度はすっぽりと口に含んでやる。
「…ああっ」
宍戸の唇から漏れる甲高い声。
俺のモノも、その声に反応して熱く脈を打つ。
今まで抱き合うことに積極的でなかった宍戸でさえ焦れてしまうほどの長い間、俺たちは繋がっていなかったのだ。
一度箍が外れてしまえば、暴走するのは当然俺の方で…。
俺は勢いよく自分の制服を脱ぎ捨てた。
うつ伏せた宍戸の双丘を何度か揉みあげてから優しくかき分ければ、そこには密かに息づく小さな蕾。
そっと舌先で突けば、キュッと収縮するのに合わせて、目の前の尻尾もピクンと揺れる。
緊張する身体。
俺は怖がらせないように、硬く尖らせた舌先で震える入り口を暴いていく。「ああ…」と声を漏らしながらも、ゆっくりと力を抜く宍戸。
俺の舌は難なく熱い内壁に迎え入れられる。抜き差しを繰り返して唾液で濡らせば、そこはすぐにでも俺を受け入れられる柔らかさになった。
「いくぞ」
俺は熱く滾る自分のモノを宛がい、宍戸の背を抱きこむようにして貫く。
「…あああっ!」
反射的に上へと逃げ出そうとする身体を、俺は強く閉じ込める。
もう一度叩きつけるように穿てば、宍戸は大きく首を反り、その頬を涙が転がった。
俺は熱い雫を舐めとってやる。
「跡部、前がいい…」
宍戸は後ろからの繋がりを嫌がって、身体を捩る。
「顔みせて…。キス、して?」
…ああ、そうだった。宍戸はどんなに身体が辛くても前から抱かれるのを好む。瞳を合わせて口づけて、触れ合った肌からお互いの鼓動を感じて…。
俺は一度宍戸の中から抜け出し、その身体を上向かせてやる。
すると、するりと首に回される腕。
「キス…」
「ああ…」
俺はもう一度中へ身を埋めながら、その顔を手のひらで包んで口づけてやる。
幼い腕が力いっぱい縋りつく。
「…跡部だ…」
「宍戸?」
キスの間から零れる宍戸の囁き。
俺がその顔を覗き込めば、宍戸は頬に頬を寄せて甘い吐息で呟いた。
「跡部を、感じる…」
「宍戸…」
愛おしい身体を力の限り抱きしめてやる。きっと苦しいだろうに文句も言わず宍戸は抱きしめ返す。
「宍戸…」
身体が大きくても小さくても。
「あとべ…」
耳が生えようが、尻尾が生えようが。
「宍戸、愛してる」
「あとべ…!俺も」
身を震わせて宍戸がイクのと同時に、その甘く熱い締め付けに、俺も宍戸の奥へと全てを放っていた。
穏やかな寝顔で俺の胸に丸まる宍戸の耳に触れれば、ふるりと震えて額を摺り寄せる。
小さな手は俺の背にまわされ、少しも離れないようにと無意識に力が込められる。
「心配しなくたって、離れやしねーよ」
すると、俺の声が聞こえたかのようにその身体は力を抜き、口元には微笑みが浮かんだ。
眠っていてもなお、全身で俺への愛情を示してくれる宍戸。
「何があったって、離しはしねーよ」
そんな宍戸に俺も有りっ丈の愛情を込めて、小さく穏やかな口付けを落とした。
無事、猫宍と跡部が結ばれたところで「猫宍奇想曲」は完結と致します。「猫宍奇想曲」は。…「は」。
…ごめんなさい!猫化シリーズとしてはまだ続いちゃったりします★また切りの良い時に集中UPするつもりでおります。しつこくてごめんなさい!
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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