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4/1アップ済み「猫宍奇想曲①」から順にお読みください。
R-15です。苦手な方はご注意下さい。

 


猫宍奇想曲④ (跡×宍)
~猫宍シリーズ4~


俺が何度か寝返りを打つと、隣で眠っていた跡部が目を覚ましてしまった。
「…寝れねーか?」
「悪ぃ、起こして」
ナイトテーブルに置かれた時計はもう夜中の2時を指し、普段だったらとっくに眠りについている時間なのに、今夜はちっとも眠くならない。こんな身体になって精神的にも疲れているから早く眠ってしまいたいのに、寝なきゃ寝なきゃと思うと余計に寝られない。
「明日が不安なのか?」
…そうなのかもしれない。意識している訳ではないけど、やっぱり緊張してるのかも。
なんたって、こんな猫化したまんま登校しようっていうんだ。不安にならない方がおかしい。
「中等部長でさえあの反応だったんだ、問題ねーよ」
跡部が励ますように頭を撫でてくれる。
確かにな。まさか中等部長があんなにすんなりと了解してくれるとは思わなかった。でも、あの人は特殊だと思うんだよ。なんだかエライ猫好きだったらしいんだ。家に10匹も猫飼ってるって。みんながみんなそんな人と同じ反応をする訳無いよな…。
「お前は余計な事を考え過ぎだ。悩んだところで事態が変わる訳じゃねーんだし、少しでも休んどけ」
「…分かってる」
そんなの分かってるさ。悩んだって直る訳じゃないんだって、もうこの数日で骨身に沁みてわかったさ。でも、そんなに暢気に構えてらんねーよ。
「…ったく」
俺が仏頂面したら、跡部は苦笑いしながら俺の身体を抱き寄せる。
そして、優しく口付けた。
「跡部…」
この何日か凄く慌しくて、こうしてゆっくり跡部に抱きしめられることがなかった。いつも以上に広く感じる胸に俺は額を摺り寄せる。
「何だか、随分小さくなっちまって力加減がわからねーな…」
抱きしめる腕がいつもより優しい。というよりもおっかなびっくりって感じで、何だか少し悲しい。
「…痛かったら痛いって言うから。もっと、ギュってしてくれよ」
「宍戸…」
俺が言ったら、いつものように強く抱きしめてくれる腕。
この少し苦しいくらいの抱擁が俺は好きだ。跡部が俺を必要としてくれてるって思えて、すごく安心する。
「なあ、宍戸。眠たくなるようなことしてやろうか?」
俺を落ち着かせるようにしばらく抱きしめていた跡部が、腕を緩めて俺の顔を覗き込むように言う。
「え?眠くなるって?」
不思議に思って俺が聞き返したら、跡部の手が…。
「あっ!」
俺の下腹部に滑っていった。
もしかしてHしようっていうのか?
不安顔で俺が見上げたら、跡部がククっと笑った。
「まさか、この身体でしょっぱなからそんな無理はさせねーよ。今夜はお前を気持ちよくさせてやろうって言ってんだ」
そう言うと、跡部はするすると布団の中に潜っていく。
「あとべっ!」
意味が分かって俺は跡部の頭を押し返す。でも、潜り込んだ手はもう俺のモノに指を絡めていた。
ズボンを履くと尻尾の出口がないから、家の中では跡部のシャツやパーカーだけで過ごすことが多くて。しかも寝る時は窮屈で、その。下着はいてねーから…。
「…ここも、小さくなったな」
「言うなよ!」
俺だってショックだったんだからっ!
身体が小さくなったんだ。そこだけ前の大きさだなんてオカシイだろ?
そう自分で慰めても、やっぱりショックはショックで…。
「可愛くていいじゃねーの」
「…よくねーよ」
イジケテ呟いたら跡部は楽しそうに笑って、パクリと俺のモノを口に含んだ。
「わっ!」
そのままチュッと吸い上げる。
「あっ…」
何か、身体が小さくなったら我慢まできかなくなったみたいだ。すっぽりと包まれただけですぐにビクビクと震えてしまう。
「気持ちいいか?」
「あ…、や」
そんなこと言うなよ。もう唯でもイっちゃいそうなのに!
脚をぷるぷるさせて耐えていたら、跡部が急に起き上がった。
「え…な、に?」
「尻尾も震えてる」
凄く面白い発見をしたように目を輝かせるから何かと思ったら、そんな事かよ。そりゃ、おもちゃじゃねーんだ。動くに決まってる。
呆れたような俺の表情に気づいたのか、跡部は首を振った。
「違げーよ。感じると合わせるみたいに動くんだ」
「…!」
何に合わせてかなんて、なぁ?
「耳もそうかもしんねー」
跡部は掛け布団を完全に剥いでしまうと、電気まで付ける。
「お、い!眠らせてくれるんじゃねーの?」
何だか当初と目的変わってねーか?
「大丈夫だって。明るいところで見られてた方が感じるだろ?」
「バカっ!」
もー。何言ってんだか!
でも、跡部は益々乗り気で俺の萎えてしまったものをもう一度手にする。
そして、優しく力を込めて扱き始める。
「あ、」
もう、超恥ずかしい!
明るいし、跡部は観察してるし、いつもより我慢がきかねーし!
俺いつもは、こんなにすぐイきそうになんてならないのに!
「宍戸。身体が縮んでるんだからいつもと違うのは当然だろ?我慢してねーで感じちゃえよ?」
「も、バカぁ…」
言われなくても、もう我慢なんて出来なかった。
「あ、あ…ン」
俺はもうトロトロに溢れてて、跡部の握る手がクチャ…って音立ててる。
「んっ…」
耳も必要以上に良く聞こえるようになっちまったから、いらぬ音まで拾っちまう…!
もう…。
「宍戸、やっぱり耳も震えてる。」
「言うなって、ばぁ…!」
だって止めらんねーんだよ。もう、気持ちよくて。
「ん、あっ、ぁ」
跡部の手は俺ので濡れて、動かすスピードも早くなる。
「…ああっ!」
急に先っぽに爪立てるなんてっ。
「…すげェ、宍戸。ちょっとヤバイ世界にハマりそうだぜ?」
見てるだけの跡部の声も、何だか上ずってる。
「ふざけたこと、言ってん、な!」
跡部のイヤラシイ言葉にまで俺感じちゃってる…。
「…お前、自分の姿見てみるか?」
「あとべ!?」
急に俺を抱えてベッドを降りた跡部は、壁に据えられた大きな姿見の前まで歩いていく。
そのまま床に胡坐をかくと、その膝の上に俺を抱き上げた。
「うそっ!?や…」
冗談じゃない!自分が感じてる姿なんて見たくない!
「暴れんなって」
こんな状態で逃げようとしたって、全然力なんて入らない。俺が暴れれば暴れるほど跡部は喜ぶし…!
「変態!」
「何とでも言えよ」
クク…と笑うと、跡部はわざと大きく俺の脚を開いて鏡に映す。
「…や!」
嫌なのに!
見なくたって、握られた自分のモノが悦んで震えてるのが分かる。
「ちゃんと見ろって」
跡部は俺の顔を正面に向かせると、さっきよりも激しく扱く。
「ああっ!」
クチャって鳴る音に、無理やり開かれる脚。
跡部の吐息で、耳もふるふると震える。尻尾も…。
「見えるか?」
「いぁ…」
嫌だったのに、無理やり見せられてしまった。
何てはしたない俺。
こんなに大股開きで、跡部の腕に身体を委ねてる。
どんなに強がったって、目元なんてピンクにそまって、唇も半開きで閉じることもできない。握られた中心はドロドロで部屋の明かりにいやらしく光る。
耳も尻尾も、跡部の手の動きに合わせて…。
跡部は愉しそうな笑いを漏らして、俺の胸に手を伸ばす。
そして、すっかり立ち上がった尖りを摘み上げる。
「ダメェ…」
鏡の中には見っとも無い姿が見えるのに。俺もう、我慢できねー。
「あ、とべ…」
呼んだら、頬にチュってキスしてくれる。
「や、ちゃんと…」
口付けて欲しい。
無理やら振り向いたら、後ろから覆いかぶさるように唇をふさがれる。
舐められて。
吸われて。
絡められて。
また吸われる。
「…も、だめっ」
「ああ、イけよ」
もう一度鏡に向かわされて、今度こそ最後に向けて追い詰められる。
いやらしい手つきで俺を煽る跡部。
その犬歯が俺の猫耳に噛り付いたら。
「あああぁ…!」
もうダメだった。
最後に見えたのは、鏡に弾けた自分の飛沫…。



や、やっとHまで辿り着いた…!
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