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CP注意!鳳宍です。
過ぎる愛情 (鳳×宍)
「あれ?長太郎。今日バイトじゃねーの?」
リビングでテレビを見てたら、帰宅した宍戸さんが上着を脱ぎながらそう言った。
「辞めたんで」
「あー?そうなの?楽しそうだったじゃん」
(ほらね)
「楽しそうに見えました?」
(宍戸さんは、何にも気づいてなかった)
「見えたけどな?バイト仲間と飲みに行ったりしてたろ?」
(疑いもしなかった)
「まー、そうですけど」
気の無い俺の返事に、宍戸さんは不思議そうに俺の顔を覗き込む。
「どうした?なんか変だぞ?」
気づいてるかな?宍戸さん。
ソファの隣に座って話すのだって1週間ぶりなんだよ?
こんなんじゃ、一緒に暮らしたって今までと何にも変わりはしない。
一緒に暮らせば、俺が煩く付きまとわないだろうって。
面倒だから一緒に暮らしちゃったほうがまだマシだなんて。
そう思ってた?
そうとしか思えなかったんだ。
だから。
「浮気相手が宍戸さんと別れてくれって煩いから。バイト辞めたんです」
普通は驚いて、怒って。泣いたっていいはずなのに。
宍戸さんは一瞬言葉に詰まっただけで、俺を真っ直ぐ見つめるんだ。
「…怒らないんですか?」
(…やっぱり)
俺から視線を逸らしたら、宍戸さんはくすっと笑って一言いった。
「だって。お前は俺の元に帰ってきたじゃねーか」
(ほら、やっぱり)
宍戸さんにとっての俺の価値なんて、怒るにも値しない、涙するにも値しない。
そんなものなんだ。
目覚めたらまだ4時だった。
「宍戸さん?」
いつも隣で、壁に向かって眠る宍戸さんの姿がない。
眠った跡も無い。
「宍戸さん?」
(もしかして…?)
俺はベッドを出て音を立てないようにドアを開けると、短い廊下を静かに進む。
リビングの扉はガラス張りで、小さく絞られた明かりの中で一人ソファに座る宍戸さんの姿がはっきり見える。
「宍戸さん?」
カチっと音をさせ扉を開けると、宍戸さんが驚いたように振り返る。
「…ちょ、たろ」
(良かった)
その瞳は、もう長い間泣いていたと分かるくらい真っ赤になっていて。
(本当に、良かった)
瞼は擦りすぎて腫れ上がっている。
「ごめんね。宍戸さん」
俺が言うと、宍戸さんは堪えきれずに小さく声を漏らしてテーブルに伏せた。
「ごめんね…」
近づいて抱きしめたら、小さな声は嗚咽へと変わる。
「ば、かヤロ…」
言葉では責めるのに、震えるその両手はしっかりと俺の背を抱く。
「ごめんね。浮気して」
宍戸さんは身体をびくっとさせて、もう離さないとばかりに爪を立てる。
「ごめんね」
(浮気して)
「ごめんね」
(試すようなことをして)
「ごめんね…」
こんなに貴方が好きすぎて。
初の鳳×宍でした。私の基本が跡宍なので、他の宍戸受を書くとどうもラブラブになりきれないのですが、鳳×宍は特にそうですね。不幸な感じが拭えませんでした…!
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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