プレゼント（忍×岳） 2007/10/13 (Sat)

少し早いですが忍足の誕生日を祝して。

岳誕とネタかぶっててごめんなさい。

プレゼント（忍×岳）

「なあ侑士。俺、最後のダブルスは日吉とだったけど、やっぱり最高のパートナーはお前だと思ってるんだ」
「ふん？」
「短期決戦はいい案だったと思うし、イケると思ったぜ？でもやっぱり悔しいけど、最後に物言うのは体力かなって実感したんだ」
「そう？」
「持久力つけた俺とお前が組めば、無敵だと思うぜ」
「そやな」
「でな？菊丸に聞いたんだよ。あれだけの短期間で体力付けられたトレーニング法」
「ほう？」
「設備で言えば氷帝の方が上だからな。早速とりかかろうと思うんだ」
「ええね」
「高校上がる前に基礎体力上げて、高校ではすぐにレギュラー目指そうぜ」
「そうやね」
「俺はお前とずっとダブルス組んで頂点目指したいと思うぜ？」
「ん」
「でもな、別にプライベートまで首突っ込む気はないから安心しろよ？お前はモテるんだし、彼女との時間を潰してまで俺との練習を優先させろとは言わないぜ？」
「……」
「ま、だからさ。こーゆーのは女の子と…」

…ったく、一体誰だよ！？侑士にこんなに酒飲ませたのは！？
この酔い方は半端ねーだろ！？
俺の話理解してるのか！？
「ま、まあ侑士。そういう訳だから、ちょっとこの手を離して欲しいんだけど…」
しがみ付き、いよいよ覆いかぶさってきそうな侑士に向かって俺は必死に平静を装う。

…ゴラァっ！！
ジローに宍戸！そんな離れた所で笑ってないで、侑士を剥がしてくれ。
なんだってコイツ、酔ってるくせにこんなに馬鹿力なんだよ！

「侑士。ほら、みんなも見てるしさ。ここは落ち着いて…」
っくそー。跡部まで笑ってやがる。
「な、侑士。あっ、そうだケーキとかどうだ？折角のお前の誕生日じゃねーか」
あー。滝まで傍観者決め込みやがって！
何だよ。これって何かの罠なわけ！？

「わー！侑士。やめろ！俺は男だ！」
こいつ唇尖らせて！キ、キスするつもりだーっ！
「がっくん、だいすき。俺のモンや」
「わーっ！？」

分かったぞ！見物決め込んだテメエら全員で俺の事ハメやがったな！
きっと俺は体のいい「プレゼント」代わりだ。
「お前ら！金かからないからって友人のこと売りやがったな！」
侑士の唇を手のひらで受け止めながら振り向けば、みんなはニヤニヤ笑ってやがる。

「お前ら二人、ちんたらしててダルイんだよ」
宍戸が鼻で笑う。
「そうそう。がっくん認めちゃいなよ？」
「お前らは似合いのカップルだよ」
ジローに跡部まで…！
「本当は嬉しいんでしょ？」
「滝ー！」
わーん！みんな無責任だ！

「がっくん…」
「ゆ、侑士！ぎゃー！？」
もう、逃げられない…！？