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そして、R-18です。苦手な方はご注意を。
18歳 (鳳×宍)
鳳は後ろ手にネクタイで拘束されながら、目の前で繰り広げられる淫らなその踊りを食い入るように見つめていた。
手首を拘束されてはいても繋ぎ止められている訳ではない。もちろん動こうと思えば動ける。
それなら何故、言われるがままにベッドの上で両脚を投げ出すように座り、その上気した肌色しか視界に入らないほどの近くで、彼を見守っているのか。
それは、彼が鳳長太郎だから。
そして目の前に膝で立ち、腰をくねらせ、自分の中心を握り、扱き、昂ぶらせているのが宍戸亮だからである。
「…あっ、あ…」
急速に上がっていく熱を鳳の頬が感じられるくらい、それくらいの距離で、宍戸は自分自身を慰めている。
何のオイルだって使っていないのに、その昂ぶりはもう先端から溢れた雫に滑り、握る動きはスピードを増していく。
「んっ、」
我慢できなくて時折漏れる宍戸の快感の声に、鳳は自分の下肢が、今にも弾けそうなくらい勃っているのが見なくても分かった。
こんな簡単な拘束は、力任せに引っ張れば取れてしまうことくらい分かっている。それでも鳳は、まるで拷問のように、目の前の淫靡な宍戸を見守り続ける。
気づかず前のめりになれば、すぐ宍戸に止められた。
「ちょ、たろ?触っちゃダメだ、ぜ?俺の…見たいって言った、のは…ん、お前だぜっ、ぁ、ぁっ」
「…宍戸さん」
どアップで見せ付けられるその狂乱に、鳳の声も上ずる。
大好きな恋人が、目の前で、自慰する姿を見せ付ける。
けれど、快感に涙するソレに指先すら触れさせて貰えない。
確かにそれは、鳳自身が誕生日プレゼントに望んだことだったけれど、こんなにも辛い事だなんて思わなかった。
「目ェ、瞑る、なよ?」
「あ、宍戸さん、もう…」
クチャクチャ、と音をたて真っ赤になって反り返るそれの先端を、宍戸はわざと鳳の方に向ける。
もう少し、前かがみになって舌を伸ばせば、届きそうな距離。
その滴りを舐め取ってしまいたい、味わいたい。
けれど宍戸は、見せ付けるように、自分の人差し指でその涙を撫で取ってしまう。
「だ、め…だってば、ぁ」
「も、無理っすよ、宍戸さん!」
我慢できない。こんなに魅惑的な姿を前に、指1本触れさせてもらえないなんて…!
「や、っ!最後まで、見ろ、よぉ…っ」
左手で竿を握りたて、右手で甘い蜜を湛えた袋をやわやわと揉む。
「ヤバっ、すよ!宍戸さんエロ過ぎっ、」
「ちょ、た!まだ、我慢っ」
宍戸はそう言って、今度はその右手を後ろへと滑らせて行く。
そして、その人差し指がツプン…と震える入り口に潜り込んだら…。
「!っも、無理で、す!」
鳳は、力任せにその拘束を引き千切る。
簡単に結わいただけのネクタイは、ぶちっと鈍い音をたてて鳳の両手を自由にする。
「ちょ、た…!」
その勢いで、鳳は宍戸に襲い掛かる。
大きな身体で、ピンク色に上気する全裸に覆いかぶさる。
「だ、めェ…」
真っ先に、蕩ける先端にむしゃぶりついた。
「あああっ!」
呆気なく、芳醇な香りが口いっぱいに弾け飛ぶ。
鳳は、音を立てて飲み干した。
「…おいしい、宍戸さん」
「は、ぁっ、バカ」
荒い息を付きながら、宍戸の瞳は甘えるように鳳を見つめる。
「もう、いいでしょ、宍戸さん?」
こんな機会でもなかったら、お目にかかれないと思っていた宍戸の媚態。でも、それを愉しく見守れるほど、鳳は大人ではなかった。
「な、んだよぉ。お前が見たいって言ったから…」
そう言って拗ねる宍戸の仕草は、いつも先輩風を吹かせるのとはまるで別人だ。
「ごめんね?もう十分プレゼントは貰ったから、今度はお返し…」
慌しくベルトを緩めると、既に熱く脈打つ己の男根を、鳳は見せ付けるように宍戸の目の前で扱いて見せる。
「す、ご…」
赤黒く主張するそれを、宍戸は蕩ける眼差しで見つめる。
「ね?これ入ったら気持ち良さそうでしょ?」
「、あ、っ」
想像しただけで、放ったばかりの宍戸はまた首を擡げる。
「さ、行くよ?」
押し当てられる先端。
むぎゅっ、と侵入する熱。
「、っほら!」
「ひっ、あああああああああああああ!」
からかうような鳳の声に合わせて、ずぶずぶと突き刺さる楔。
宍戸は、悦びに絶叫して全てを受け止める。
日本人離れしたその高い鼻を摘んでみる。
「…ん」
鳳は少しむずがるように眉を顰めたけれど、その眠りから目覚めはしない。
「長太郎、『待て』も出来なくなったのか?」
つい1時間前、自分に襲い掛かってきた姿を思い出して、宍戸は苦笑いする。
「…お前が見たいって言ったんだぜ?」
一緒に迎える何度目かの誕生日に、鳳が宍戸に望んだのは「ひとりHを見てみたい」だったのだ。それなのに…。
「…お前、我慢できないんだもんな」
くすくす笑って今度は頬をつねってみても、やはりへらっ…と微笑むだけで、その目は開かない。
中学時代に初めてダブルスを組んだ時から、もういくつもの夏を越えて、今日鳳は18歳になった。
あの頃は身体の大きさに比べてアンバランスに幼かった表情が、今では男らしく引き締まり、益々男前が上がった。
「先輩風吹かせられるのも、そろそろお終いか?」
大きな図体で縋るように自分を見つめてきた視線は、いつのまにか、温かく見守るような眼差しに変わってきていた。
宍戸は、それを頼もしく感じながらも、ほんの少し寂しかった。
犬のように甘えて絡み付いて、「待て」と言われれば真剣な顔をして我慢をする。そんな鳳の姿に、自分への愛情を測ってはいつも安心していた。
「…もう大人だもんな」
本当は、鳳が自分をベタベタに甘やかしたがっている事に気づいていた。宍戸の言葉なんて聞かない振りして、その腕の中にすっぽり抱きこんで、隠して。他の人間になんて見せないように、宍戸を甘く飼いならしたがっている事に気づいていた。
でも、これでも一応先輩だから。
そう意固地になって、先輩としての立場を守ろうとしてきた宍戸だが、今日をもってそんな頑なな態度とはサヨナラする事に決めた。
「お前が思う以上に、俺、甘えたがりだぜ?長太郎」
そう言って、シンプルな鎖に通した、本当の誕生日プレゼントをその首に掛けてやる。長年愛用しているクロスと重なって、カチンと小さな音を立てたソレ。
「誕生日おめでと。これからも、よろしくな?」
そう言って鳳の腕を枕にその胸元へ擦り寄れば、掛けたばかりのプレゼントの合鍵が、広い胸を滑った。
満足そうに瞳を閉じた宍戸は、吸い込まれるように眠りに着き、すぐに、その唇からは小さな寝息が聞こえ始める。
「…宍戸さん。ありがと」
閉じたままの鳳の眦からは、静かに、一粒の涙が伝い落ちた。
先日「トリシシのR18」をとリクエスト頂き、丁度ネタが浮かんだので早速チャレンジしてみました。
跡宍では書かないタイプの「底抜けに明るいH」を目指したのに、結局いつもの「砂吐くほどのゲロ甘エロ」になり、己のワンパターンっぷりに呆れるばかりです…。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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