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俺様!最終話。
ドタバタで始まり、ドタバタで終わります。
お久しぶりの更新です。
ここ2週間ほど、会社に住んだ方がいいんじゃないかって位仕事してました。
ようやくパソコン触れた…!
俺様!の独壇場(跡×宍)
リムジンでお出迎えとかキスを奪われたりとか、クラスを移動されちゃうのはちょっと…だけど、バ…バージン奪われちゃうとか?そういう、俺にだけ迷惑かかってるうちはいいぜ?でもさ、こういうのはどうかと思うんだよ。
まさに今、全生徒は体育館に集合させられている。
「俺様」こと「跡部様」は、何食わぬ顔をしてマイクをスタンドから取り上げる。
そして、小さく指先で叩き間違えなく音を拾うことを確認すると、まっすぐ前を見据える。
実質学園一の実力者である跡部には、生徒は勿論のこと先生だって太刀打ちできない。俺達と一緒になって成り行きを見守るだけだ。
跡部は挑発するように、いや、実際に挑発しているんだろうけど。軽く顎を上げて自分以外の全ての人間を壇上から見下ろした。
「皆に集まってもらったのは他でもねえ。言っておかなけりゃいけないことがある」
嫌な予感がする。そして、俺の予感は当たるだろう。恐らく、いや絶対。
「3年C組出席番号16番の宍戸亮は俺様のモノだ。手出しした奴は明日の朝日は拝めないと思え」
ビンゴ。
ほらな、やるとは思ってたんだ。こいつは、跡部景吾って男は。
ああ…、皆鳩が豆鉄砲くらったみてえな顔してるぜ?きっと先生たちだってそうだろうよ。でも、恐ろしくてとっても確認なんて出来やしない。
なんだって、こいつは。こいつってヤツは!跡部の奴は…!!
怒りってか、腹立たしいってか、理解の出来なさにムカムカする。
カっと頭に血が上ったら、急に目の前の風景が小さくなっていった。両脇のクラスメイトが、驚いた顔で俺を覗き込む。
そして今度は、もっと遠く遠くへと視界が狭まり。
いよいよブラックアウトした。
「あ、宍戸が倒れた」
すごく遠くでジローが言う声が聞こえる。
その後は、忍足から聞いた話だ。
気を失った俺に手を差し伸ばそうとしたクラスの友人に、跡部は「触るな」と一言投げ捨て、そして颯爽と舞台を飛び降りると、体育館の後方でひっくり返る俺の元に駆け寄った。らしい。
とても安らかな表情とはいいかねる、俺の憤怒に歪んだ頬に(マジで、気を失いつつも顔が怒ってたって。ジロー談)、跡部は相変わらずきらきらの俺様オーラを振りまきながら口づけた。…らしい。
そして。
「こいつ、意外と照れ屋だからな」
と、のたまった…らしい。
そのまま俺を抱きあげた跡部はどこか幸せそうで、歩き始めたその背中に忍足は思わず祝福の拍手を贈り、それは隣のクラス、果ては体育館中に広がって、人波で作られた花道の中跡部は悠々と去って行った。…らしい!
バカか!忍足の奴。何が拍手だ。面白がるのも大概にしろ。
まあ、そんな忍足の話がどこまで本当なのかは分からない訳だけど(他の奴に確認する勇気は無い…)、とりあえず強ち嘘では無い事だけは分かる。
「宍戸、もう何も気に病む事は無い。俺達は認められたんだ」
「…何が。誰に」
「そう険しい顔をするな。折角の美貌が台無しだぜ?」
「…び、ぼう?」
やめてくれ、鳥肌が立つ。
無駄に広いリムジンの中、跡部はピタリと隣に寄り添い、労わるように俺の肩を抱き寄せた。
「俺は周りがどう思おうとお前を手放す気はねえが、お前はそういうの嫌だろう?でももう心配はない。だから遠慮なく俺の元に来い」
「…え?」
スモーク越しの風景は、見慣れた十字路をいつもと逆へと曲がっていく。
…まさか。
「部屋は一緒でいいだろう?それとも式が終わるまではケジメつけたいか?俺様としては、同じ屋根の下離れて眠るなんてとても無理そうなんだが…」
憂い顔で俯き、額に零れた前髪も美しく跡部は溜息をついた。
「あ?えーと、どーゆーこと?」
まさか、そんな。なあ?
18歳になってねえし、何より男同士だし。
「不安そうな顔をするな。俺の親なら心配ない。実力主義の一族だからな。要はやることやっておけば文句は言われねえ」
や、そんなのはどうでもよくてさ。
「お前の親は…。少し、時間がかかるだろうが、二人で納得してもらえるよう説得しよう。俺様がお前を不幸にする訳がねえんだ。すぐに分かってもらえるさ」
「それって…」
「挙式は卒業後にするか?18歳までは待てそうにねえからな。悪いな、せっかちな性質でよ」
「せっかち、とか。そんなんじゃ…」
やっぱり、やっぱり…!!
何様、俺様、跡部様ったら、本気で結婚しようとか考えてる!!!
マジ信じらんねェ!頭オカシイって。「俺様」とかそんな言葉じゃ片付けらんねェ。狂ってるって!
俺は、跡部と反対側の扉に飛びついた。
でも見慣れない車には、ロックを解除するボタンもドアを開くハンドルも確認できない。
何なの、この車!?どうやったら開くんだよ!
「宍戸?どうした。気分が悪くなったか?」
「違げェーよ!俺は帰る!降ろせ!」
「だから帰ってるところだろう」
「違う!俺の、宍戸の家に帰るんだ!」
「どうした宍戸」
ドンドンと扉を叩いたり、手のひらを這わして何とかドアを開けようとする俺を、跡部はイタズラをするペットを窘めるような声で呼ぶ。
「どうしたもこうしたも、お前オカシイって!結婚とか…俺達男同士だぜ!?冗談はいい加減にしてくれよ」
「全く、何だって言うんだ急に」
「…急にじゃねえ!端っからそんな雰囲気無かったろうが、俺達!」
そりゃ男だし?気持ち良さに負けてHとかしちゃったけどさ。でも、そんなの1回きりだし、こんなこと一言も言ってなかったし。
いやいやいや。言ったとしたって、俺達男同士だから!それ、覆らないから!
「ったく、そんな暴れるな」
「おい!」
猫の子抱き上げるみたいに、膝に乗せるなよ!
「ああ、これがアレか…」
「何だよ!」
「あれだよ、あれ」
「はあ!?」
「マリッジブルーっての?」
「…違ーっう!!」
俺様って、すげえ。
もう俺、逃げられる気しねェよ。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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