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突然赤澤×観月。
そんな時間があったら早く跡宍書けって感じですよね。
いやはや、そのとおりです。すんません。。。
紫陽花の庭(赤澤×観月)
ルドルフ学院中の中庭には、数えきれない程の花々が育てられている。ミッション系なのが関係あるのかないのか。普通の公立中学校ではあり得ないその環境を、恵まれてると感じている生徒は一体どれくらいいるだろう。
観月と肩を並べて歩く赤澤は、一生その有難みには気づかない一人に違いない。
「薔薇が終わったのは残念ですけど、この時期の庭も良いですね」
「お前、薔薇が異常に好きだもんな」
「…異常って何ですか、異常って」
所詮赤澤はこの程度だろうと、観月は大げさに溜息をついて見せる。
校門前を彩る桜が花弁を散らせば、通学路のハナミズキが空に向かって花びらを広げる。そしてチャペルに寄り添うようにして揺れた黄の蔓薔薇が終われば、そろそろ紫陽花が存在を主張し始める。
まだ、色づききらない白い花は、これから一雨ごとにその姿を変えていくだろう。
いつもより早い梅雨入りに慌てたような紫陽花の横を、観月はゆっくりと歩いた。
「ここの紫陽花は、赤みの強い紫でしたよね」
「…そうなのか?」
「そうですよ。去年散々通ったでしょう?」
「…」
「赤澤、あなたはいつも何を見てるのですか?桜が咲いて散ったのだって気づいてなかったでしょう?」
「や、桜は流石に気づいたけどよ、まあ…」
「まあ?」
「まあ、だいたいお前の事ばっかり見てるからなぁ」
そう言った赤澤は、にやりと笑って観月の顔を覗き込む。
「何言って、」
観月は唇を震わせ、足元に視線を落として頬を染めた。
「あ、何?照れてるわけ?」
「別に!照れてなんてっ」
「だよなぁ。いやあ、お前の言動っていつも面白いから、ついついお前のことばっか観察しちまうんだよ」
そう言って、ゲラゲラと下品に笑いながら歩を進める赤澤。
「…はあ?!」
思わぬ言葉に動揺して立ち止まっていた観月は、今度は顔を真っ赤にする。腹立たしさで。
そして、つかつかと早足で追いかけると、その広い背中を。
「痛ェ!!観月!」
「っふん!」
豪快にひざ蹴りを喰らわせた観月は、痛みにしゃがみ込む赤澤を鼻で笑って追い越した。
人の弱みを掴んで甚振るのは好きだが、自分が甚振られたり揶揄われたりするのは大嫌いだ。
「おいっ、待てって!」
涙目で不満を訴える赤澤を、観月は当然のように置いて行く。
あいたた…と背を反ったり腰を捻ったりしながらも、赤澤は律儀に追いかける。
自分より一回りは華奢な背中が、少し寂しそうに見えるから。
「俺は、花には詳しくねえけど…」
強がりなマネージャーのご機嫌には敏感だ。
きっと、拗ねたように唇を噛んでいるだろう彼を。
後ろから抱き締めるために、追いかける。
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