いつか（タカ不二）／戸惑い（塚不二） 2012/02/04 (Sat)

明けましておめでとうございます！（今さら）
新アニプリ始まりましたね！（今さら…）
サイトが5周年を迎えることが出来ました。ありがとうございます！（だから、今さら…！）

色々出遅れた感じでごめんなさい。
お久しぶりです。何とか元気です。

こんなグダグダな2012年の始まりですが、これだけは逃しません！不二誕！
なにせ4年に一度なんで、ね。

短めな不二受をいくつか書いてたので、今月は不二受月間です♪
とは言っても、最近は不二受けばかりですが（笑）

でも、間に跡宍でバレンタイン話をUPしたいな～とも思ってます。
甘甘跡宍！無性に書きたい。
何でだろう、新アニプリの宍戸さんが可愛すぎる所為でしょうか??
可愛いですよね？思いません？

久しぶりで、つい語りすぎてしまいました。
では、早速不二受短文UPします。
よろしければ、どうぞ。

いつか（タカ×不二）

「不二…？」
ラケットを傍らに置き、部室のベンチで転寝する不二を見つけ、河村は思わずあたりを見回した。
夕日の差し込む部室は静まり返り、心持ち気温も低く感じる。
窓の外からは、後輩がジョギングする声が聞こえる。
「不二…」
そっと指を伸ばせば、誰よりも美しい技を繰り出すその手に触れられそうだ。

誰よりも。
いつだって。
何よりも。
守りたいと思える人のその素肌に。

「…、ン」
歩み寄る気配に気づいたのか、不二が小さく身じろぎする。

―ああ

慌てて手を引き、河村は自分が羽織ったジャージを脱いでそっとその身体に掛けてやる。
まるで大きいジャージに、不二の上半身はすっぽりと収まってしまう。
こんな小柄な彼は、誰よりも強くて。
己の拳を強く握り、河村は背を向ける。

―まだ、触れられない。
誰からも守れる強さを手に入れた時、初めて手を伸ばそう。
だから、今は―。

遠ざかる気配。
小さく閉まった扉の音。

不二は薄く瞳を開いた。
「…バカ」
そして、自分を包む香りを、強く抱きしめる。
 

戸惑い（塚×不二）

抱きしめてしまえば、全てどうでも良くなってしまうだろうか。
友情と、愛情と、ライバル心と。
綯い交ぜになった感情は、縺れて、絡まって、挙げ句ささくれて。
素直な気持ちとは何なのか、自分でさえ分からない。

「手塚？何、ぼーっとしてるんだい？」
「何でもない。行くぞ」
「ん」

バツが悪くて先に歩きだせば、不二はただ微笑んで後に続く。
近すぎず遠すぎず、いつもの距離感で。

突き放してしまいたいのか。
引き寄せてしまいたいのか。
いっそうの事、急に足を止めてしまおうか。

「何か、今日の手塚は変だね？」

知ったような口振りが、嬉しいのか腹立たしいのか。

「…そんな事は無い」

「そう？」

背中で聞こえた含み笑いに、何だか一人だけ空回りしているようで溜め息が零れた。