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王子様(リョ不二)
「…うたた寝なんて、誘ってるとしか思えないけど?」
頭上で含み笑う声は、そう、確か生意気なあの1年生。
「へェ、アンタの髪って染めてないんだね。…綺麗だ」
部室内のベンチに寝ころぶ僕は、まだ現実と夢の世界の間でフワフワと。
頬にかかる髪を掬われても、何だか人ごとのようで。
「お姫様は、王子様のキスで目覚めるんだっけ?」
お姫様…。
王子様…?
眠っているのは僕。
傍に佇むのは越前。
お姫様…。
王子様…。
お姫様!?
「わっ!」
僕は慌てて起き上がる。
「痛っ!」
「なっ!?」
まさに、おでことおでこがごっつんこだ。
「…何で急に起き上がるんスか!」
「起きるさ!越前がっ!」
お姫様とか何とか…。
僕は、急に恥ずかしくなって口を噤んだ。
すると、越前は口の端だけ上げて、からかう様な笑みを浮かべる。
「なーんだ。起きてたんだ、お姫様」
そう言って素早く屈むと、ベンチに腰掛けた僕の顔を覗き込み。
唇を、奪われた。
「越前!!」
珍しく怒鳴った僕の声に驚いたのか、越前は一瞬目をまん丸にする。
そして、その後すぐに表情を崩した。
その笑顔が、何だか大人っぽくて、男らしくって…。
「可愛いね、不二先輩」
「…越前」
まったく、一人で慌ててる自分が恥ずかしくなってくる。
「今日の所は、キスだけで我慢しとくよ」
越前は、自分の唇を人差し指でなぞってから、小さく投げキッスを寄こす。
「続きは、後のお楽しみ」
「越前っ!」
声を荒らげる僕を余所に、ククっと嗤って部室を後にする越前。
越前って、あんなナンパ野郎みたいな事する子だった!?
でも、ちょっと。
ほんの少し、カッコ良かったなんて言ったら図に乗る…だろうな。
僕はそっと、自分の唇を指でなぞった。
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