[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「乾→海堂→リョーマ」って!
今なら書くことはないだろうCP(?)ですね。
多分2・3年前に書いたと思われ…。
今書くなら、きっと海堂じゃなくて不二でしょう。
罰(乾→海堂→リョーマ)
「好きなんだ、もうずっと!もう、本当に…」
うん。知っているよ。
お前は本当に密かに、彼を思い続けていたよね。
一体あの頃、何人の仲間がそれに気付いただろう?
お前はいつだって、初恋の意味も知らない小学生のようだった。
突っかかるのは「好き」だからだって、きっと自分で気づいたのは随分経ってからだろう?
そう考えれば、俺はお前自身より早く、お前の恋に気がついていたんだ。
「先輩…、先輩っ!」
縋る腕は酒の力の所為だとしても。
バカな子だ。吐きだす相手を誤ったね。
いくら本人には、そう、あの世界を股にかけ戦い続ける才能溢れる後輩には告白出来ないとしても、もう少し適任がいただろう。
後輩思いの大石とか、実は誰よりお前を信頼している桃とか。
何で俺なんだ。
「…乾、せんぱ、い」
海堂は、確かにそう言って瞼を落とした。
煽った酒はもう何杯になるのか、途中から数えるのを止めてしまった。
「…ちゃんと、俺だと認識しているんだね」
もしも海堂が正体を無くして、俺を越前と間違えていたならば、聞かなかった振りをして自宅まで送り届けてあげたのに。
「俺と分かって打ち明けたなら、俺は、」
― お前を帰さない。
そうさ、誰より早くお前の片想いに気付いたのは、誰より多くの時間、お前を見つめて過ごしていたから。
「せっかく、追い詰めないであげようと思ったのに」
何年もこんな気持ちを抱えて、只の先輩後輩としての関係を続けてきたのは、お前みたいに優しくて臆病な感情からじゃないんだ。
そう、ある意味、誰よりもお前を愛していたから、なんて。こんな言い方すれば格好良いけどね。
何てことはない、強すぎる想いは、時に愛する人でさえ傷つけてしまう。
「でも、お前はそうして欲しいんだろ?」
決して手に入らない彼を諦めるための、一か八かの賭け。
「…残酷だねェ」
俺の膝に顔を埋める海堂は、熱い息を吐き、俺の感情を益々煽っていく。
「さあ、おいで」
脇に手を入れ抱き上げるが、その身体はされるがままに俺の胸にその身を委ねた。
20代半ばを越えた今でも、変わらず引き締まった海堂の身体に、俺は思わず口角を上げる。
「相変わらずだね」
いくら止めてもトレーニングを続けていたあの頃、本当に、海堂の面倒を見るのが愉しくて仕方がなかった。
「何時までたっても、俺はお前が可愛いんだよ」
抱き上げると、ほんの少し、火照った瞼が震えた気がした。
目を覚ますのかい?
「でも、もう駄目だ」
お前は、漸く無かったことにした俺のパンドラの箱に手を掛けてしまった。
「もう、離せないんだよ」
抱きしめてあげる。キスしてあげる。
嫌だと言っても、愛し続けてあげるんだ。
それが、お前への罰だよ。
俺の気持ちを知っているのに、俺に縋った、罰だ。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
これらに関する苦情の拍手コメントはスルーさせて頂きますのでご了承ください。
■連絡事項などがありましたら拍手ボタンからお願い致します。
■当サイト文書の無断転載はご遠慮ください。
■当サイトはリンク・アンリンクフリーです。管理人PC音痴の為バナーのご用意はございませんので、貴方様に全てを委ねます(面目ない…)。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
・その頬は桜色に染まる(跡宍)400円
・社会科準備室(跡宍)500円
※詳しい内容は「カテゴリー」の「発行物」からご確認ください。
◆通販フォームはこちら◆