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拍手12代目です。
忍×岳、千→神、鳳×宍の3本。


お久しぶりです、何とか生きてます。
人生色々で、本当に色々色々慌ただしくしておりまして。
文書の書き方もブログの更新の仕方も遠い記憶の彼方です。申し訳ございません…!

リハビリで、まず拍手を更新してみました。


sceneマイ・ミュージック(忍岳)

「OH!GIRLまだまだ 君を離したくない
アクセルゆるめないで もうすぐ会いにいくよ~♪ってね」

「…侑士、降ろせよ」
横目で睨みつけても、侑士はどこ吹く風だ。
窓を開け、肘を付き、片手ハンドルで煙草吹かしてる。
「侑士!」

侑士は、ウーファーが浴びせる大音量の80’sに合わせて口ずさみ、俺の言葉を無視する。

「…俺達、別れたよな?」
頭が痛くなりそうな音。
「お前から、別れようって言ったろ?」
響く振動に、今日だかあの日だか、分からなくなってくる。
あの日も、侑士は銜え煙草で片手ハンドルだったな。
「侑士」
高速の出口に向かってゆっくりとスピードを落とし、ハンドルを切って行く。

「君にのめり込んでる 自分に今やっと気づいたよ…てさ、稲葉も言ってるよ」
「はあ!?」
ふざけるのも大概にして欲しい。
いつだってそうだ。侑士はおどけて本音を言わない。
浮気して、へらへら謝って、挙句、別れ話を持ち出したのはそっちなんだから。
「…降りる」
料金所を過ぎた最初の信号。
ここなら何度も通ったんだ、帰り方くらい分かる。
俺は、ドアに手を伸ばした。

「行くな!」
侑士が、強い力で俺の肩を引き寄せた。
「ちょ、」
「俺が悪かったから。許してくれ」
「…侑士」
強く抱きしめられた。
背中越しの侑士の声が、少し震えてる。
「もう、あんなバカなことせえへんから」

分かってる、こんなの口だけなんだよな。
お前は本当に馬鹿で、同じ事を何度だって繰り返すんだ。
でも、仕方ない。だって、俺も。

「…まだまだ 他のヤツはメじゃない…
君への思いなら 誰にも負けないから…ってね」

後続の車のクラクションが、喧しかった。

(B’●/「OH!GIR●」より)


sceneマイ・ミュージック(千→神)

「どうしよう、授業の内容は、こんなときぜんぜん使えません…ってね」
窓際の神尾くんは、誂えたみたいにミルクティーをストローでかき回す。
もう何度目の待ち伏せか、肝心の神尾くんは気付いてくれないのに、先に伊武くんが気づいちゃったよ。
「…どうしよう、ほかの娘がじゃまする」
だって、伊武くんってば、気づいてるのに神尾くんに教えもしない。もし教えてくれて、万が一にも神尾くんが振り返ってくれたら、俺は思い切り手を振るのに。
かといって完全無視するでもなく、何となーく距離を保って牽制してるって感じ。
「ァーもー…」
「松本にでも相談すっか?」
「はいっ!?」
急に肩叩かれて、振り返る。
「跡部くん~?」
「よお」
ニヤニヤと笑って、跡部くんは向いの席に腰かけた。
「…びっくりしたァ。よくこんな曲知ってたね」
「宍戸が好きでな」
「なーる」
人の事は言えないけど、随分古いのを聴くんだ。
「何を浸ってるのかと思えば、まさかアイツかよ」
「そ、少し長めの髪ゆらした、可愛いあの子」
「可愛いってタマか?…あ」
跡部くんが急に、苦虫潰したみたいな顔する。
「気づかれた」
「ええ!?」
振りかえれば、神尾くんが真っ赤な顔して立ち上がってる。どう見ても敵意剥き出し、みたいな?
「…悪い、俺、あいつと相性悪いんだよな」
「跡部くーん」
何だか、俺そっちのけの空気だけど!

人生なかなかきびしいよ、先生!

(B’●/「恋●」より)


sceneマイ・ミュージック(鳳宍)

きらいだ あなといるときの僕が

― 嫉妬心を我慢しながら 卑屈なつくり笑い見せる ―

いなくなってしまえ 憂鬱といっしょに
あなたがいなけりゃ…


「宍戸さんの馬鹿」
「…あ?何だよ、今日はやけに絡むなぁ」
「本当は、いつも思ってます」
いつだってそうだ、宍戸さんは俺の気持ちなんて考えない。
今日だって、先輩たちと一緒に飲んで、こんなベロベロに酔っぱらって。
…よりによって跡部さんに送られてきた。

「悪いな、飲ませすぎた」
跡部さんはいつも、大人な、余裕の表情で笑うんだ。
本当は好きなくせに。
宍戸さんを好きなくせに、忘れられないくせに、俺に負けたくせに!

「長太郎?」
「…はい」
「顔貸せ」
「はい…」
ソファに寝転ぶ宍戸さんは、屈んだ俺の両頬を手のひらで挟む。
酔って、熱い手のひら。
「悪い、寂しい思いさせたな」
「…はい」
「バーカ泣くな。イイ男が台無しだぜ?」
「もう、すぐそうやって誤魔化すんだ」
くすっと笑ったら、宍戸さんも「まいったな…」と微笑んだ。

あなたがいなけりゃ…?

(B’●/「YOU&●」より)
 

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