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ゲロ甘な跡宍です(笑)
香水 (跡×宍)
「なあ、跡部。…どう?」
「…何がだ?」
短い休憩時間。
宍戸は跡部の席まで押しかけて、次の授業の用意をする机の前にしゃがみ込む。
要領の得ない質問に訝しげな表情で、跡部は授業中だけ掛けている眼鏡を押し上げる。
「休み時間終わるぞ、はっきり言え」
たった10分の休み時間。
わき目も振らずに自分のもとへ駆け寄ってきた宍戸が本当は可愛くて仕方ないのに、跡部はわざと素っ気無い振りをする。
「わかんね?」
いたずらな瞳で身を乗り出す宍戸。
「…あぁ」
近づくと微かに香る、甘すぎない爽やかな香り。
「香水か?」
「ああ!…で、どう?」
ユニセックスな香りは、夏らしくて宍戸に合っていると思う。
「いいんじゃねーか?」
「そっか。よかった!」
満面の笑みの宍戸は、その中にも少しホッとした表情を覗かせる。
「わざわざ報告か?」
「そーゆー訳じゃねーけどよ」
束縛が強い自分を自覚している跡部は、まるでお伺いを立てるようなその報告を満更でもなく思う。むしろ嬉しい。
「じゃあ何だ?」
からかう様なその表情には『愛しい』という気持ちが抑えきれずににじみ出ていた。
「だって…」
そこで言いよどんだ宍戸は、周りを窺うとそっと跡部の耳元に顔を寄せる。
「いつも一番近くにいるのは跡部だから…跡部の嫌いな香りならダメだろ?」
照れたように言う姿のあまりの愛らしさに、跡部は我慢できずその手を両手ですっぽり包みこむ。
「この香りも良いが、今度の誕生日にはオリジナルのフレグランスを作らせよう」
「えっ!?んなこと出来るのか?」
驚きの声を上げる宍戸の、思いのほかほっそりとした手を優しく撫でると、すっ…とその片方をすくい上げ指先に唇を寄せる。
「なっ!!」
ここ教室なのに!と宍戸は慌てて周囲を見回すが、もう後の祭りだ。
視線は合わせないが、教室中が自分たちに注目しているのは明らかだ。
「恥ずかしいじゃねーか!跡部!」
小声で焦る宍戸にも跡部は知らん振りだ。
「高校に上がってからにしようと思ってたんだけどな。興味が出てきたならそれでいい」
今にも逃げ出しそうな宍戸の手の甲に、今度は軽く音をたてて口付ける。
「!?」
「香りも、俺好みに染めてやるよ」
「えっ!?」
驚きつつも頬を染める宍戸。
その表情に、跡部は満足そうに微笑んだ。
今頃夏のお話で失礼。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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