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オフ原稿やってたから書いた気になってたけど、UPはしてなかったんですね、跡宍。失礼。
あまりに我が家が寒くて(泣)、つい書いてしまったお話です。
この秋一番の冷え込みと(跡×宍)
「寒い~」
「確かにな。このアパート欠陥でもあんじゃねえか?」
「アパートなんてどこもこんなもんだよ。夏は暑くて冬は寒い。壁薄いからな、季節がダイレクトに感じられる」
「…あんまり嬉しくねェな」
「ま、ね」
ベッドの中で、宍戸の爪先は跡部の温もりを探す。
「…てめェ。何て足してるんだ」
「冷たい?」
「ああ」
非難しつつも、跡部の足は優しく包み込むようにして宍戸の爪先を撫でた。
「跡部って意外と体温高いよな」
「お前は見た目を裏切って体温低いな」
「俺、高そうに見える?」
「ああ、熱そうなくらいにな」
「残念。冷え性だし、朝も弱い」
「そうなのか?朝強そうなイメージなのにな。中学時代の朝練には無駄に早く来てたじゃねえか」
「…無駄って。俺なりに必死だったんだよ。だから目覚まし何個もかけてたしな」
「そうだったのか」
「そうだったんだよ…」
くぐもった語尾は、毛布の中に消える。
丸まった宍戸の体を、跡部は布団ごとゆったりと抱きしめた。
焼けるように暑くて。
目を閉じれば、太陽と影のコントラスト。
黄色いボールと白いラインの残像。
自分の汗が、まるで雨のようにコートを濡らした。
「…ついこないだまで、隣に人が立つだけで暑いくらいだったのにな」
「ああ。過ぎればあっという間だな」
「もう、あんな夏は来ないんだな」
「…だな。寂しいか?」
「そりゃ、寂しいさ」
跡部は、跡部家の関連会社に就職する。
宍戸も、そこそこ名の知れた企業に就職が決まっていた。
「でも、まあ。こういう季節もいいんじゃねえの?」
「…そうかねェ?」
気のない返事に、跡部はくつくつと笑う。
ようやく、何年もかかって、こうして同じベッドに入れるようになったのだ。
だから、この瞬間を逃さない。
「今日は、この秋一番の冷え込みらしいからな」
跡部は、宍戸の耳たぶを掠めるようにして囁く。
宍戸は一瞬息を呑んだ。そして。
「…そう。この秋一番の冷え込みの所為なんだよ」
自分を納得させるように頷いて、宍戸は跡部の脚に自分の足を絡める。
跡部はそんな宍戸の腰を強く抱き寄せた。
宍戸の目の前には、自分が用意したスウェットを身につけた跡部の胸元が迫る。
「…似合わねえなぁ」
くすくすと笑う宍戸。
「そうか?」と、跡部は満更でもない顔をして、胸に顔を埋めた宍戸を覗きこんだ。
宍戸の頬は、ようやく体温を取り戻したかのように微かに染まっている。
ばっちり合った視線に慌てて、宍戸は眼を反らした。
「じゃあ、そろそろ」
「…跡部」
逃げ腰になる宍戸を、離しはしない。
「二人で、これでもかってくらい熱くなろうか?」
「や、あの…っ」
焦る宍戸に、跡部は小さく微笑んだ。
さあ、あの夏に負けないくらい、熱くなろう。
■R-18作品、猫化・女体等のパラレルがオープンに並び、CPもかなり節操なく多岐にわたります。表題に「CP」や「R-18」など注意を明記しておりますので、必ずご確認の上18歳未満の方、苦手なCPのある方は避けてお読みください。また、お読みになる際は「自己責任」でお願い致します。気分を害する恐れがあります…!
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