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お久しぶりの塚不二。

いっぱいいっぱいの手塚が書きたくて…。へタレ攻め好きなもんで、すんません。
超短編ですが、少しだけソレっぽい感じなんでR‐15です。

僕の部長(塚×不二)

いやいやいや。これはマズイだろう。
ここで誘いに乗ったところで、この状態なら後で何も覚えていないだろう。
…ああ、それならそれでいいではないか。
いやいやいや。それならまだいい。
下手したら「責任取ってよね!」とか言われるぞ。
…ああ、それなら責任とってずっと面倒見ればいいではないか。
何だ。問題ないじゃないか。

いくら2階に運んだからといって、コテージの階下にはレギュラー陣たちが居るのに。たとえ酔っているとしても、誰か一人くらいは正気でいるかもしれないのに。
「…ねェ、手塚?」
そんな潤んだ目で見つめられてしまっては、触れないでいられるわけがないだろう。
「不二、本当にいいのか?」
「ん…」
不二は小さく頷いて、自分のシャツのボタンを一つずつ外していく。少しずつ露わになっていく白い肌に、俺の心臓はあり得ないくらいのスピードで拍動する。
長い間秘めていた片想いが、まさかみんなで遊びに来た旅行先で報われるなどとは想像していなかった。人目を気にしながら気持ちを告白するなんて、落ち着かないからやめておこうなどと思っていた今朝の自分が嘘のようだ。こうなってみれば、誰が見ていたって抱きしめてしまいたい衝動に駆られる。
酒に酔った相手をどうこうだなんて、人としてどうだ?と思う部分もあるが、俺も所詮男だ。道徳について思う振りをしてみるだけで、正直「運が良い」くらいにしか感じない。とてもじゃないが後輩には見せられない姿だ。
「不二」
もうごちゃごちゃ考えるのを止め、ボタンを外す不二の手を取る。
続きを俺が脱がせれば、不二はただでも酔って染まった頬をさらに赤くする。
「手塚ァー」
鼻にかかった甘い声で俺の名を呼ぶ不二。いつもの飄々とした笑顔からは想像もつかない艶めいた表情だ。
「不二、好きだ」
後になって不二が覚えているかは分からない。けれど、もう言わずにはいられなかった。
「手塚…。僕も大好き」
不二はそう言ってはにかみ、俺の身体にしな垂れかかる。
「っ不二…!」
もう我慢出来ない。服は脱がせ途中だけれど、俺は紅く艶めくその唇に吸い付いた。
「…ん、ン」
あえかな声が零れれば、俺は自分のモノが硬く勃ちあがるのが分かった。
性急な手つきで不二のジーンズの釦を外し、後は足で蹴り落とすようにして脱がせる。俺は不二の真っ白な胸に口付けて、ツンと立ったピンクの尖りに舌を這わせた。
強く何度も舐め上げれば次第に色濃く染まり硬くなっていく。
「…あぁ、不二」
今度はジュル…と音を立てて吸い上げれば、不二は「ハ、ァ…!」と声を上げて身体を仰け反らせる。
俺は自分のシャツも脱ぎ捨てる。あまりに舞い上がりすぎてボタンが上手く外せない。
どんな大きな大会でだってこんな緊張は味わったことがない。勝手に震える手がまるで他人のもののように言うことを聞かない。
「…くそ」
苛立ちを隠せずに小さく舌打ちをしてしまう。
すると不二が荒い息のまま、伏せた瞳で微笑んだ。
「僕は逃げないから、ゆっくり、ね?」
「…!」
そう言われたら益々がっついてしまうのが男だろう?
引き千切るようにして脱ぎ捨てたシャツを後ろに放ったら、俺は不二の反らした喉元に喰らい付いた。
まるで蜜が塗りたくられたように、甘い柔肌だ。
「はァ、ン!手塚…」

   ***

眠っていても尚何かを思案するように、その眉間は僅かに寄せられている。そんな難しい寝顔はいかにも手塚らしい。
「奥手なくせして、意外と激しいのね…」
せっかくの旅行だけど、最終日の今日はとても立ち上がれそうもないみたい。
それくらい昨夜は、いや今朝まで散々抱かれたのだ。
「不ー二ー。上手く行ったの?」
扉が小さく開く。
「英二」
正直部屋は物凄い状態だけど、俺は英二を招き入れる。背中で静に扉を閉めた英二は、忍び足でベッドまでやってくる。
「…手塚ってば、寝顔までこんななんだにゃ」
英二も同じ事を言って呆れてる。
「で?下は?」
「もー俺頑張ったよ!みんな酔い潰した」
びしっと親指を立ててみせる英二はどこか誇らしげだ。
「色々ありがとね」
「どいたしまして♪こんな堅物が動き出すの待ってたら、おじいちゃんになっちゃうもんね」
「…おじいちゃんってのは言いすぎ…」
でも、あながち無きにしも非ず、かも。
それくらい、手塚ってば行動を起こさないんだもん。
あんな痛い位の視線、気づかれないとでも思ったのかな?それとも、そんな目で僕を見ていたことに、自分で気づかなかったとか?
「なんにしても、手のかかる部長だね?」
頬を突けば、もう少年らしさが抜けシャープに描かれたラインが、ほんの少しだけ緩んだ。
 

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