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4年ぶりに整理に来ました(汗)
更新の目処がたたないため拍手のお礼を終了し、最後のお礼文(財ユウ、リョ不二、日宍)を
UPします。
新テニプリ途中までしか読めてないですが、いつか必ず読んで更新再開したいです…。
テニプリまだまだ大好き‼
更新の目処がたたないため拍手のお礼を終了し、最後のお礼文(財ユウ、リョ不二、日宍)を
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新テニプリ途中までしか読めてないですが、いつか必ず読んで更新再開したいです…。
テニプリまだまだ大好き‼
scene眼鏡(財×ユウ)
「ユウジ先輩」
「…珍しい」
「若って、コンタクトなんだって?」
「ユウジ先輩」
大遅刻でカフェに現れた後輩の声に、一氏はワザと鋭い視線を投げる。
「遅っいわ!…って何や?その眼鏡」
コロコロと変わる一氏の表情。
だいぶ待たせたので、どれだけ怒られるかと財前は気づかれない程度に構えたが、一氏の興味は一瞬にして見慣れない眼鏡に釘付けだ。
「何って、お洒落っすわ」
「へェ」
ぽかんと見上げる表情は決して否定的ではない。
濃いネイビーの太すぎないフレームの伊達眼鏡は、今日下ろしたばかりのジャケットに合わせて用意したものだ。
別に小春の影響だけではないだろうが、一氏が眼鏡に弱いのは以前から感じていた。
そんな一氏の表情に満足し、ご機嫌でメニューを広げた財前に、一氏は「でも…」と言葉を続ける。
「伊達眼鏡って、かえって目ぇ悪なるって聞いた事あるで?」
「…ほんまっスか?」
「んー、多分やけど。謙也がいとこの話してた時に話題に出たような…」
「そら、マズいっすわ」
仕方なく眼鏡を外せば、正直な一氏の表情はその心の内を表すかのように少し曇る。
「残念」とその目は如実に語っている。
「だって、目、悪なったら、先輩のカワイイ顔も見れなくなるし」
「か、かわいい?!」
「そ。アノ時の表情。たまらなくそそられるんスわ」
「あっ、アノ、アノ時って!お、おまっ、何っ」
一つ年上の先輩が、色っぽい話が苦手な事は百も承知で。
目を白黒させる愛らしい恋人を、財前はプラスティックの隔ての無い裸の視線で優しく包み込んだ。
scene眼鏡(リョ不二)
「…珍しい」
待ち合わせた最寄り駅の改札で、不二は思わず呟く。
久しぶりの逢瀬だ。
他に言う事があるだろうと思いつつも、越前はただ頷いた。
「まァ、ね」
本日の越前は、見慣れない眼鏡姿。変装というには…。
「かえって目立つんじゃない?」
「…だろうね」
半年ぶりの帰国。
今や若手注目株のテニスプレイヤーとなった越前は、その正体に気づかれて慌てて逃げ出すという事も増えて来た。
その対策と思われる「黒ぶち眼鏡」だが。
「ご家族の勧め?」
「親父のゴリ押し」
「そんな事だろうと思った」
不二は困ったように微笑むと、所在なく立ちつくす越前の手を引く。
どこか拗ねたような横顔を見上げ、ジャケットのポケットに手を入れたままのその腕に不二は寄り添った。
するりと組まれる腕に越前は大きく瞬きをし、そして、眩しそうに目を細める。
「そっちこそ珍しいじゃん」
「ん、たまにはね」
変装して人混みに隠れるどころか、カッコ良すぎてむしろ視線を集めてしまう年下の恋人に、
心落ち着かないだなんて。
そんな気持ちはおくびにも出さずに、不二は鮮やかに微笑み返した。
scene眼鏡(日×宍)
「若って、コンタクトなんだって?」
「そうですけど、それが何か?」
最近少しずつ話すようになったこの先輩の、唐突な振りはいつもの事だ。
シャワーを浴びたばかりの濡れ髪を彼らしく乱暴に拭いながら、真っ直ぐ近づいてきた。
日吉は、手にした部室の鍵をそっと背中に隠す。
変なところで気をつかうこの先輩の口から「鍵は閉めておくから」とは聞きたくない。
本当はいつだって二人きりになれるチャンスを窺っていた。
前部長の跡部は引退と同時に全く姿を見せなくなった。
いつも宍戸にぴったりと張り付いている鳳は、珍しく先に帰宅した。
まあ、だからと言って何が出来るでもないのだけれど。
「見せてみろよ」
「…何をですか?」
「だから、眼鏡かけたところ」
「…嫌ですよ。面倒くさい」
ここで「いいですよ」と答える方が不自然だろう。
ほいほいと、今つけているコンタクトを外し、眼鏡を掛けるだなんて。
自分と宍戸はそんな砕けた間柄ではない。
けれど、宍戸は気にした風もなく日吉に向かって「はい」と手を伸ばした。
「何ですか、この手」
「眼鏡出せって」
「…はあ」
宍戸が言い出したら聞かないのは、今に始まった事ではない。
こんな想いに気づくもっともっと前から知っていた事だ。
仕方ないといった体で鞄を開く自分は不自然ではないだろうか?
そんな日吉の心などお構いなしに、宍戸は姿を見せた眼鏡ケースを奪い取るとさっさと開く。
覗いて見えたシルバーのフレームを、意外にも繊細な手付きで取り出す宍戸。
そして。
「ちょっ…!」
コンタクトを付けたままの日吉に、躊躇いも無くその眼鏡を掛けさせる。
コンタクト+眼鏡で強くなりすぎた度の所為で、日吉の視界は大きく揺らぐ。
思わず傍らの椅子に座りこむと、それを待っていたかのように膝に暖かな重みを感じた。
「宍戸、さん?」
「…うん。カッコいい」
日吉の肩を濡らす滴は、宍戸の前髪から落ちるそれで。
自分の膝に向かい合う形で腰掛ける先輩は、間違いなく自分を抱きしめていて。
固まったように動けずにいると、宍戸の指先が眼鏡のフレームを、つ…と滑り、
最後に日吉の頬を包むように止まった。
「…わりィ。急にこんな」
「…何で」
「何でだろ。焦っちまった、かな?」
「焦る…」
「そ。卒業したら、今までみたいには会えないんだな、って」
「そんなの。そんな事は、俺の方が…!」
いつのまにか滑り落ちた鍵はそのままに。
日吉の腕は、宍戸の背を強く抱き寄せて。
ぐらぐら揺れる視界は、きっと眼鏡の所為だけではないだろう。
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